Shure製フォノカートリッジの幻のデッドストックが限定販売開始

    M44G
    画像:サウンドハウス(www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/69615/)より
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    完実電気が往年の名機を蘇らせる驚きの販売戦略

    完実電気が、2018年に生産終了したShure製フォノカートリッジとスタイラスのデッドストック販売を自社ECサイト「完実オンラインショップ」で開始した。この販売は、オーディオファンにとって大きな驚きとなっている。Shure社の倉庫に眠っていた新品未開封品を数量限定でアウトレット販売するという、まさに「掘り出し物」的な販売戦略だ。

    オーディオ業界では、生産終了した製品の価値が時として急騰することがある。特にShureのフォノカートリッジは、その音質の良さから多くのファンを持つ製品だった。生産終了後、中古市場でも入手困難になりつつあるなか、今回の販売は多くのオーディオファンにとって貴重な機会となるだろう。

    ラインナップに見る往年の名機たち

    伝説のカートリッジ「M44G」と「M44-7」

    今回の販売で注目を集めているのが、「M44G」と「M44-7」だ。両モデルともDJやターンテーブリストに愛用された伝説的なカートリッジである。特に「M44-7」は、その耐久性と高い音圧出力で知られ、スクラッチプレイにも適していた。これらの製品が新品で手に入るという事実は、多くのDJやレコードコレクターを興奮させているに違いない。

    クラブミュージックの定番「WHLB(WHITE LABEL)」

    「WHLB」こと「WHITE LABEL」も、クラブシーンで重宝されたカートリッジだ。その名の通り、プロモーション用のホワイトラベルレコードの再生に適していたこのモデルは、多くのクラブDJに支持されていた。今回の販売で、クラブミュージックファンにとっても貴重な機会となっている。

    オーディオファイルの憧れ「M97xE」

    高音質再生を追求するオーディオファイルにとって、「M97xE」は憧れの存在だった。その繊細かつ豊かな音質は、多くのリスナーを魅了してきた。このモデルが新品で手に入るという事実は、高音質再生にこだわるオーディオファンにとって、まさに夢のような出来事と言えるだろう。

    販売条件と注意点

    完実電気は、この貴重な機会を多くの人に提供するため、購入数を1人につき各モデル1個までと制限している。また、保証は初期不良のみとなっており、長期保管に伴う針曲がりや針先劣化は対象外となっている。これは、デッドストック品の特性を考えると妥当な条件だと言える。

    在庫数に関する問い合わせは受け付けないとしているが、これはおそらく在庫の少なさを物語っているのだろう。オーディオファンにとっては、まさに「今を逃すと二度とない」チャンスとなっている。

    オーディオ業界への影響と今後の展望

    今回の販売は、単なる在庫処分以上の意味を持つ可能性がある。デジタル音源が主流となった現在でも、アナログレコードの魅力は健在だ。このような往年の名機が再び市場に出回ることで、アナログオーディオへの関心が再燃する可能性もある。

    また、この販売を機に、他のメーカーも同様の取り組みを行う可能性がある。生産終了した名機の在庫を発掘し、限定販売するという戦略は、オーディオ業界に新たな潮流を生み出すかもしれない。

    一方で、これらの製品が市場に出回ることで、中古市場への影響も懸念される。デッドストック品の登場により、既存の中古品の価値が変動する可能性もあるだろう。

    オーディオファンにとっての意義

    この販売は、単なる商品の再販以上の意味を持つ。それは、オーディオの歴史の一部を手に入れる機会であり、往年の音楽体験を再現できるチャンスでもある。多くのオーディオファンにとって、これらの製品は単なる機器以上の存在だ。音楽との深い結びつきや、思い出の詰まった貴重な品となるだろう。

    しかし、この機会を逃せば二度と手に入らない可能性が高い。オーディオファンにとっては、まさに決断の時が訪れたと言えるだろう。音楽への情熱と、コレクターとしての欲求が、多くの人々を完実オンラインショップへと向かわせることになりそうだ。

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