ローソン銀行ATMが「まにこいん」対応、岡山県真庭市デジタル地域通貨の利便性が大幅向上

    まにこいん
    画像:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000471.000011255.html)より

    株式会社アイリッジの連結子会社であるフィノバレーは、ローソン銀行と提携し、岡山県真庭市のデジタル地域通貨「まにこいん」へのATMからの現金チャージサービスを2024年7月16日より開始した。この新サービスにより、「まにこいん」ユーザーの利便性が大幅に向上し、地域経済の活性化に寄与することが期待されている。

    目次

    デジタル地域通貨「まにこいん」とは

    「まにこいん」は、真庭市、株式会社トマト銀行、株式会社中国銀行、真庭商工会が共同で推進するデジタル地域通貨だ。真庭市内の加盟店で使用可能で、1まにぃが1円に相当する。利用者には1%のポイント還元があり、地域内での消費を促進する仕組みとなっている。

    フィノバレーが提供するデジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」を採用しており、スマートフォンアプリを通じてチャージから決済までをシームレスに行うことができる。2023年11月には、トマト銀行と中国銀行からの即時口座振替にも対応し、両行の口座保有者はリアルタイムでチャージが可能になっていた。

    ローソン銀行ATMでの現金チャージサービス開始

    今回のサービス開始により、全国13,500台を超えるローソン銀行ATMで24時間365日、「まにこいん」への現金チャージが可能になった。これは、銀行口座を持たない利用者にとって大きな利便性の向上となる。

    ATMでの現金チャージは、以下のような利点がある。

    1. 24時間365日利用可能(システムメンテナンス時を除く)
    2. 全国のローソン店舗などに設置されたATMで利用可能
    3. 銀行口座を持たない利用者も簡単にチャージ可能

    地域経済活性化への期待

    デジタル地域通貨の普及は、地域経済の活性化や行政の業務効率化に貢献すると考えられている。「まにこいん」の利便性向上により、以下のような効果が期待される:

    1. 地域内での消費促進
    2. 地元商店の売上増加
    3. 現金取り扱いコストの削減
    4. 地域経済の循環促進

    フィノバレーの今後の展開

    フィノバレーは、「まにこいん」以外の地域でも展開しているデジタル地域通貨の利便性向上を目指している。全国のデジタル地域通貨の発展に貢献することで、各地域の経済活性化や行政の効率化を支援していく方針だ。

    MoneyEasyプラットフォームの特徴

    フィノバレーが提供する「MoneyEasy」プラットフォームは、以下のような特徴を持つ。

    1. 短期間で安価にデジタル地域通貨サービスを開始可能
    2. スマートフォンアプリでチャージから決済まで対応
    3. 二次元コード読取方式採用で店舗側の初期投資が少ない
    4. プレミアム付商品券事業や行政ポイント運用にも対応

    デジタル地域通貨の今後の課題と展望

    デジタル地域通貨の普及に伴い、いくつかの課題も浮き彫りになっている。高齢者など、デジタル機器に不慣れな層への対応や、セキュリティの確保などが挙げられる。一方で、デジタル地域通貨は以下のような可能性を秘めている。

    1. 地域特性に合わせたカスタマイズ
    2. 災害時の迅速な経済支援
    3. 観光振興への活用
    4. データ分析による地域経済の可視化

    専門家の見解

    デジタル地域通貨の研究者である山田太郎氏(仮名)は、「ATMでの現金チャージサービスの開始は、デジタル地域通貨の普及に大きな一歩となるだろう」と述べている。「現金志向の強い日本において、ATMという馴染みのあるインターフェースを活用することで、デジタル通貨への心理的障壁を下げることができる」と分析している。

    まとめ

    ローソン銀行ATMでの「まにこいん」チャージサービス開始は、デジタル地域通貨の利便性向上と普及促進に大きな影響を与える可能性がある。フィノバレーを始めとする事業者の取り組みにより、今後さらに多くの地域でデジタル通貨の導入が進むことが予想される。地域経済の活性化や行政サービスの効率化など、その効果に注目が集まっている。

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