オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンVERIO 200の登場
beyerdynamic（ベイヤーダイナミック）ブランドから、革新的なオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン「VERIO 200」が8月上旬に発売されることが発表された。オーディオ愛好家の間で高い評価を受けているbeyerdynamicが、ワイヤレスイヤホン市場に新たな風を吹き込むことが期待されている。
VERIO 200は、従来のイヤホンとは一線を画す設計思想を持つ製品だ。耳に直接挿入するタイプではなく、耳にかけて装着するフックデザインを採用している。このデザインにより、長時間の使用でも快適な装着感を実現し、同時に周囲の音も聞こえるという独自の特徴を持っている。
価格はオープンプライスとなっているが、税込39,600円前後での実売が予想されている。高級オーディオ機器としての位置づけであり、音質や機能性を重視するユーザーをターゲットにしていると考えられる。
音質と快適性を両立する革新的な設計
VERIO 200の最大の特徴は、オープンイヤー型という点だ。この設計により、ユーザーは音楽を楽しみながら周囲の環境音も聞くことができる。これは、オフィスでの使用や屋外でのスポーツ活動など、状況認識が重要な場面で特に有用だ。
人間工学に基づいて設計されたフックデザインは、耳への負担を軽減し、長時間の使用でも快適さを保つことができる。また、IP54認証を取得しており、汗や軽い雨にも耐えられる耐久性を備えている。これにより、屋内外を問わず幅広い場面での使用が可能となっている。
音質面では、カスタム設計された16.2mm口径のグラフェンネオジムドライバーを採用している。このドライバーにより、オープンイヤー型でありながら周囲への音漏れを抑え、精密で力強いサウンドを実現している。再生周波数帯域は20Hz – 20kHzと、人間の可聴域をカバーしており、高音質な音楽再生が期待できる。
高度な通話機能と豊富なカスタマイズオプション
VERIO 200は、単なる音楽再生デバイスではない。本体に搭載された2基のマイクと、cVcテクノロジーの採用により、優れた通話性能を実現している。周囲のノイズを認識してフィルタリングする機能により、オフィスや移動中でもクリアな音声でのコミュニケーションが可能だ。
操作面では、本体のタッチパッドを使用して再生、音量調整、通話応答、音声コントロールなどの操作が可能となっている。直感的な操作性により、ユーザーは煩わしさを感じることなく、スムーズに機能を使いこなすことができるだろう。
さらに、専用アプリ「beyerdynamic App」を使用することで、ユーザーの好みに合わせた音のカスタマイズが可能だ。5バンドイコライザーを使用したサウンドチューニングや、音楽ジャンルに合わせた既製のサウンドプリセットなど、豊富なオプションが用意されている。これにより、ユーザーは自分好みの音響環境を作り出すことができる。
バッテリー性能と高品質な充電ケース
VERIO 200のバッテリー性能も注目に値する。本体単体で最大8時間の連続使用が可能で、充電ケースを含めると合計35時間の使用が可能だ。この性能により、長時間の外出や旅行時でも、充電の心配なく使用できる。
充電ケースは、beyerdynamicのブランド本拠地であるドイツで設計されている。金属製のヒンジなど高品質なパーツを採用しており、耐久性にも配慮されている。ケースのサイズは69.5W×25H×100Dmm、重量は98gと、携帯性も考慮されている。
新しいオーディオ体験の可能性
VERIO 200は、従来のワイヤレスイヤホンの概念を覆す製品と言える。音楽を楽しみながら周囲の音も聞こえるという特性は、新しいオーディオ体験の可能性を示唆している。
オフィスワーカーやアウトドア愛好家、そして音質にこだわるオーディオファンなど、幅広いユーザーにアピールする可能性を秘めている。beyerdynamicの音響技術と革新的なデザインが融合したVERIO 200が、ワイヤレスイヤホン市場にどのようなインパクトを与えるか、今後の展開が注目される。
