障害福祉事業者向け業務支援システム「プロジェクトRIN」を提供してきたエヌ・ゲートと合弁会社を設立。「カイポケ」の知見を活かし、プロジェクトRINに請求機能を中心とした複数機能を開発

    目次

    障害福祉サービスの需要拡大と業務効率化への取り組み


    障害福祉サービスの需要は年々拡大を続けており、2021年には全国で約135,000の事業所が障害福祉サービスを提供している。急速な拡大の背景には、障害に対する社会的認知の変化や高齢化社会の進展、医療技術の進歩などが挙げられる。一方で、中小規模の事業所が多く、経営リソースの不足や業務効率化の遅れが課題となっている。

    エス・エム・エスとエヌ・ゲートの戦略的提携


    介護・障害福祉事業者向け経営支援サービス「カイポケ」を展開するエス・エム・エスと、障害福祉事業者向け業務支援システム「プロジェクトRIN」を提供するエヌ・ゲートは、両社の強みを活かした新たな価値創造を目指し合弁会社を設立した。エス・エム・エスの持つ請求機能開発のノウハウとエヌ・ゲートの障害福祉サービスに特化したシステム開発力を組み合わせることで、より包括的なソリューションを提供する。

    両社の技術力とノウハウの融合による新機能開発


    合弁会社では、プロジェクトRINに対して請求機能を中心とした新機能の開発を進める。特に就労支援事業所向けの請求機能を優先的に開発し、順次サービス拡充を図る計画だ。エス・エム・エスが全国53,100事業所での導入実績を持つカイポケで培った販売ネットワークを活用し、プロジェクトRINの全国展開も加速させる。

    障害福祉サービスの質的向上を目指して


    合弁会社の設立を通じて、障害福祉事業者の業務効率化とICT化を推進し、本来注力すべき利用者へのケアに集中できる環境整備を目指す。両社の技術とノウハウを結集することで、障害福祉サービスの継続的な質の向上に貢献することが期待される。特に、記録・請求業務の効率化によって生み出される時間を、より質の高いケアの提供に充てることが可能となる。

    今後の展望と市場への影響


    障害福祉分野におけるICT化の推進は、サービスの質的向上だけでなく、事業者の経営基盤強化にも寄与する。特に中小規模の事業所にとって、効率的な業務運営は事業継続の重要な要素となる。両社の提携により、業界全体のデジタルトランスフォーメーションが加速することが予想される。
    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    THEIT公式アカウント。日々の主要なITニュースを最速でお届けします。

    目次