EDIFIERが革新的な平面磁界型Bluetoothヘッドホン「STAX SPIRIT S5」を発表

    STAX SPIRIT S5
    画像:GIZCHINA(gizchina.com/2024/03/22/edifier-stax-spirit-s5-launched/)より
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    進化した平面磁界型ドライバーが生み出す新次元のサウンド

    EDIFIER INTERNATIONALが、高音質を追求した最新のBluetoothヘッドホン「STAX SPIRIT S5」を6月30日に発売すると発表した。このヘッドホンは、EDIFIERが独自に開発した第2世代の平面磁界型ドライバー「EqualMass」を搭載しており、前モデルからさらなる進化を遂げている。

    新しい「EqualMass」ドライバーの特徴は、その精密な構造にある。ポリマーフィルムに銀メッキとレーザー加工を施すことで、わずか2μmという驚異的な薄さを実現している。この極薄の振動板が、音の立ち上がりや減衰といった過渡特性を大幅に向上させ、より自然で生々しいサウンドを生み出すと考えられる。

    さらに、EDIFIERは振動板の内部配線に新技術を導入し、質量を均等に分散させることに成功した。この技術により、振動板の分割振動が抑制され、音の歪みが大幅に低減されている。また、「対称サスペンション設計」を採用することで、振動板の動きをより精密にコントロールし、全周波数帯域において原音に忠実な再生を実現しているという。

    高度な無線技術と多彩な接続オプション

    STAX SPIRIT S5は、最新のBluetooth技術を搭載し、ユーザーに多様な接続オプションを提供する。クアルコムの「Snapdragon Sound」に準拠しており、高音質コーデックの「aptX Adaptive」や「LDAC」をはじめ、多数のコーデックをサポートしている。

    このヘッドホンは、無線接続だけでなく、付属の3.5mmケーブルやUSB-Cケーブルを使用した有線接続にも対応している。そのため、ユーザーは状況に応じて最適な接続方法を選択できる。日本オーディオ協会の「ハイレゾオーディオワイヤレス」および「ハイレゾ」規格に準拠していることから、無線でも有線でも高品質な音楽再生が可能だ。

    さらに、Bluetoothのマルチポイント接続機能により、2台のデバイスを同時に接続し、素早く切り替えることができる。Google Fast Pairにも対応しており、Androidデバイスとのペアリングが非常に簡単に行える。

    ユーザーフレンドリーな設計と長時間バッテリー

    STAX SPIRIT S5は、音質だけでなく使いやすさも重視して設計されている。専用アプリ「Edifier ConneX」を使用すれば、コーデックの設定や再生モードの選択、イコライザーによる音質調整など、詳細なカスタマイズが可能だ。

    バッテリー性能も特筆すべきで、最大約80時間の連続再生が可能となっている。この長時間駆動は、長時間の移動や旅行時に特に重宝するだろう。

    快適な装着感を追求したイヤーパッド

    EDIFIERは、ユーザーの快適性も考慮し、2種類のイヤーパッドを同梱している。柔らかく軽量な「ラムスキン」と、通気性に優れた「クールメッシュ」だ。これにより、ユーザーは好みや使用環境に応じてイヤーパッドを選択できる。

    今後の展開と業界への影響

    STAX SPIRIT S5の発表は、高音質ヘッドホン市場に大きな影響を与える可能性がある。EDIFIERが独自開発した平面磁界型ドライバーは、従来の動圧型や静電型ドライバーとは異なるアプローチで高音質を追求しており、オーディオ愛好家たちの注目を集めることは間違いない。

    さらに、EDIFIERは「OTOTEN2024」にて、平面磁界型ドライバーを搭載した完全ワイヤレスイヤホン「STAX SPIRIT S10」の参考出展を予定している。この動きは、平面磁界型ドライバーの小型化技術が進んでいることを示唆しており、今後さらに多様な製品への応用が期待される。

    STAX SPIRIT S5の登場により、高音質Bluetoothヘッドホン市場がより活性化し、他のメーカーも技術革新を加速させる可能性がある。結果として、消費者はより高品質で使いやすいオーディオ製品を手に入れられるようになるかもしれない。

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