OurPhotoが新たに発表、2024年七五三実態調査で明らかになった最新トレンドと費用節約の傾向

    画像:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000274.000049287.html)より

    株式会社うるるの子会社OurPhoto株式会社が、2024年の七五三に関する最新の実態調査結果を発表した。この調査は、昨年2023年に七五三イベントを実施した先輩ママ・パパ250名を対象に行われ、七五三イベントの最新トレンドや費用傾向、写真活用法など、多岐にわたる興味深い結果が明らかになった。

    目次

    七五三イベントの実施内容と参加者の傾向

    調査結果によると、七五三イベントで実施された主な内容は、「七五三衣装の着用」が85.6%、「神社・お寺での参拝」が62.4%、「スタジオ撮影(前撮り・後撮りを含む)」が61.2%となっており、これら上位3つのイベントを6割以上の人が実施していることが判明した。

    参加者の傾向としては、「父母」が96.8%と最も多く、次いで「母方の祖父母」が35.2%、「兄弟・姉妹」が30.4%、「父方の祖父母」が28.8%となった。興味深いのは、母方の祖父母の参加が父方よりも多いという点だ。この傾向から、現代の家族構成や親族関係の変化が垣間見える。

    イベント実施時期と準備期間の実態

    七五三イベントの実施時期については、七五三当日の11月15日を起点に、「1週間前~1か月前」が25.6%と最も多く、次いで「前日~1週間前」が21.6%となった。一方、準備を始めた時期は「1か月前~2か月前」が26.4%と最多で、「1週間前~1か月前」が20.8%、「3か月前~半年前」が16.8%と続いた。

    これらの結果から、多くの家庭が1~2か月前から準備を始め、本番の1週間~1か月前にイベントを実施する傾向があることが分かる。七五三イベントが単なる1日のイベントではなく、長期的な準備期間を要する家族の一大イベントとして捉えられていることがうかがえる。

    七五三イベントの課題と対策

    調査では、七五三イベントで大変だったことについても聞いている。最も多かった回答は「子どもの機嫌を損ねずにイベントをこなすこと」で44.4%、次いで「子どもが慣れない着物や袴、草履などで過ごすこと」が37.2%、「七五三当日のスケジューリング」が29.2%となった。

    これらの課題に対して、先輩ママ・パパたちは様々な工夫を凝らしている。例えば、子どもの機嫌対策として「衣装選びや小物の好みはできるだけ子どもの希望に寄り添う」「七五三イベントの絵本を読み聞かせ、子どもに楽しみなイメージを植え付ける」などの方法が挙げられた。

    また、着物や袴に慣れない子どものために「着物が苦しいと言い出すといけないので、キレイめの洋服と靴を持参した」「神社の急カーブの橋や石畳など歩き慣れていない場所があり危険なので、普段から履き慣れた運動靴は必須」といった具体的なアドバイスも寄せられた。

    これらの経験談は、今後七五三を迎える家族にとって貴重な情報となるだろう。

    七五三の衣装選びと費用傾向

    子どもの衣装については、「着物、袴」が84.8%と圧倒的に多く、伝統的な装いが依然として人気であることが分かった。衣装の手配方法は「レンタル」が70.4%と最も多く、「購入」と「家族・親戚・知人などのおさがりを着用」がともに15.6%で続いた。

    興味深いのは、衣装のこだわりポイントだ。「子どものパーソナルカラーや顔タイプを意識した」が27.2%と最多で、次いで「父母や親戚が七五三のときに着用した思い入れのある衣装を着せた」が23.1%となった。これらの結果から、子どもの個性を重視しつつも、家族の思い出や伝統を大切にする傾向が見て取れる。

    七五三イベントにかかる費用と節約傾向

    七五三イベントの総費用については、「10,000円~39,999円」が37.6%で最も多く、次いで「40,000円~69,999円」が31.6%となった。昨年の調査と比較すると、「10,000円~39,999円」で実施する人が5.1ポイント増加し、「40,000円~69,999円」で実施する人が12.4ポイント減少している。この結果から、物価高の影響を受けて節約志向が高まっていることが明らかになった。

    節約のための工夫としては、「衣装や撮影などのキャンペーン(紹介割・早割)を活用した」が61.4%と最多で、「父母の衣装は新しく購入しなかった」が42.9%、「お祝いの食事会は控えた」が41.4%と続いた。また、「近くの神社を利用したので交通費、祈祷料も抑えられた」「衣装はネットで安いものを購入した」「写真の枚数を減らした」といった具体的な節約方法も挙げられた。

    これらの結果は、家族それぞれの状況に合わせて、創意工夫しながら七五三イベントを実施している実態を浮き彫りにしている。

    デジタル時代における七五三写真の活用法

    七五三で撮影したデータの活用方法についても興味深い結果が得られた。「写真プリントをした」が52.4%と半数を超えて最も多く、次いで「アルバムやフォトブックにまとめた」が44.4%となった。また、撮影データをグッズにした人も21.2%いることが分かった。

    OurPhoto株式会社の代表取締役田中偉嗣氏は、この結果について「スマートフォンが普及してから写真を現像する人は少なくなっていますが、撮影データを何かしらの形に残すことで特別な瞬間や大切な思い出を日常生活の中で常に感じることができます」とコメントしている。

    デジタル化が進む現代においても、物理的な写真やグッズには独自の魅力があり、多くの人がそれを重視していることがこの調査結果から読み取れる。七五三という特別な機会の思い出を、デジタルと物理的な形の両方で残そうとする傾向が強まっていると言えるだろう。

    今後の七五三イベントの展望

    この調査結果を踏まえ、OurPhoto株式会社は今後の展開として、出張撮影サービスの強みである自由で気軽に利用できる点を生かしながら、オリジナリティ溢れる七五三イベントの実施をサポートしていく方針を示している。

    物価高の影響を受けつつも、子どもの個性を尊重し、家族の思い出を大切にする七五三イベントの在り方は、今後も変化し続けるだろう。デジタルとアナログの融合、伝統と革新のバランスを取りながら、各家庭がそれぞれの形で七五三を祝う傾向は、さらに強まっていくと予想される。

    この実態調査は、変化する社会情勢の中で、日本の伝統行事がどのように継承され、新たな形を模索しているかを示す貴重な資料となった。今後も、このような調査が継続的に行われることで、七五三だけでなく、日本の伝統行事全般の在り方に関する議論が深まることが期待される。

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