JR九州、過去の貴重な鉄道ツアー映像をNFTで販売開始。ファン必見の非公開シーンも

    画像:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000507.000037933.html)より
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    JR九州がNFTプロジェクトを拡大

    JR九州は、NFT(非代替性トークン)を活用した新たな取り組みとして、「JR九州トラベルデスクNFT」の販売を2024年9月5日から開始した。このプロジェクトは、お客様との多様な接点を築き、九州の新しい魅力や楽しみ方を提案することを目指している。

    JR九州はこれまでも、NFTの販売や駅・列車での無料配布を行ってきたが、今回のシリーズは、より多くの鉄道ファンや旅行愛好者に向けて、新しい鉄道の楽しみ方を提供することを目的としている。

    過去の珍しいツアー映像をデジタル化

    「JR九州トラベルデスクNFT」シリーズでは、JR九州トラベルデスクが過去に販売したツアーやイベントの様子を中心に、参加者でさえ見ることができなかった貴重な光景を収めた動画などのコンテンツを用意している。

    実際にツアーに参加した人々にとっては懐かしい思い出として、参加できなかった人々にとってはバーチャルツアー体験として楽しめる内容となっている。JR九州は、今後も鉄道を活用した魅力的なコンテンツを提供していく予定だ。

    注目の4商品を販売開始

    今回のNFT販売では、4つの動画NFT商品が用意されている。それぞれが異なる鉄道体験を提供し、鉄道ファンにとって見逃せない内容となっている。

    1. 車両見学会の裏側を公開

    「JR九州トラベルデスク 車両見学会前日準備NFT」は、2023年12月16日に開催された「415系鋼製車」「キハ66・67形国鉄色&シーサイドライナー色」車両見学会の前日準備の様子を収めた動画だ。展示車両の連結作業や入換作業など、通常のイベント参加者でも見ることができない貴重な映像を17分30秒にわたって楽しむことができる。

    価格は3,000円(税込)で、販売数量は63個限定となっている。販売数量がキハ66・67形ラストランの日付(2021年6月30日)に由来しているところも、鉄道ファンにとっては興味深いポイントだ。

    2. 終電後の駅の姿を捉えた夜行列車の旅

    「JR九州トラベルデスク 夜行列車NFT」は、2023年12月26日から実施された「SL人吉の客車で行く!夜行列車の旅(熊本〜門司港)ツアー」での撮影映像だ。車窓から撮影した終電後の鳥栖駅、久留米駅、荒尾駅の様子を3分42秒の動画で収録している。

    普段は見ることのできない深夜の駅の姿を、まるで自分が乗車しているかのように体験できる。価格は1,000円(税込)で、50系客車にちなんで50個限定での販売となっている。

    3. SL人吉の魅力を凝縮

    「JR九州トラベルデスク SL人吉車両見学会NFT」は、2024年2月15日に開催された熊本車両センターでの「蒸気機関車58654号機」車両見学会の様子を収めた9分30秒の動画だ。蒸気機関車58654号機(SL人吉)が転車台で回転する様子や、汽笛を吹鳴する姿を収録している。

    価格は4,000円(税込)で、販売数量は蒸気機関車58654号機の愛称「86(ハチロク)」にちなんで86個限定となっている。

    4. SL人吉の表情を縦型動画で楽しむ

    最後の商品は「JR九州トラベルデスク SL人吉車両見学会NFT」の縦型動画版だ。蒸気機関車58654号機(SL人吉)の煙室戸を開けた映像や、転車台での回転、汽笛吹鳴など、様々な表情を6分40秒の動画作品として楽しむことができる。

    価格は4,000円(税込)で、販売数量は同じく86個限定となっている。縦型動画フォーマットは、スマートフォンでの視聴に最適化されており、より没入感のある鑑賞体験を提供する。

    NFTがもたらす鉄道体験の新たな可能性

    JR九州のNFTプロジェクトは、単なるデジタルコンテンツの販売にとどまらず、鉄道ファンと鉄道会社との新しい関係性を構築する試みとも言える。過去のツアーや非公開イベントの映像をNFTとして所有できることは、鉄道ファンにとって新たな楽しみ方を提供するだけでなく、鉄道の歴史や文化を保存し、共有する新しい方法となる可能性がある。

    また、このようなNFTの活用は、鉄道業界におけるデジタルトランスフォーメーションの一例としても注目される。従来の物理的な鉄道グッズやパンフレットに加え、デジタル資産としての価値を持つNFTを提供することで、より幅広い層のファンを獲得し、鉄道文化の継承と発展に貢献することが期待される。

    今後の展開と鉄道ファンの期待

    JR九州は、今回のNFT販売を2024年11月30日まで実施する予定だ。購入した商品は、販売期間終了後もマイページで閲覧可能となっている。

    鉄道ファンや旅行愛好者にとって、このようなNFTコレクションは、単なるデジタルコンテンツ以上の意味を持つ可能性がある。例えば、将来的にはこれらのNFTを所有することで、特別なイベントやツアーに参加できる権利が付与されるなど、リアルとデジタルを融合させた新しい鉄道体験の創出につながる可能性も考えられる。

    JR九州のこの取り組みは、他の鉄道会社やエンターテインメント業界にも影響を与え、NFTを活用した新しいファンエンゲージメントの形が広がっていくかもしれない。鉄道ファンにとっては、今後どのような魅力的なNFTコンテンツが登場するか、期待が高まるところだ。

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