東芝テックが革新的ラベルプリンタBX410T-TS02-Sを発表、業務効率化に貢献

    画像:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000110317.html)より

    東芝テック株式会社が、製造業や物流業、流通業などの現場で使用可能な高速ラベルプリンタ「BX410T-TS02-S」を2024年11月1日に発売すると発表した。この新製品は、現場作業の効率化と管理業務の負担軽減を目指して開発されており、業界に大きな影響を与える可能性がある。

    目次

    次世代の機能性と使いやすさを兼ね備えたBX410T-TS02-S

    東芝テックの新型ラベルプリンタBX410T-TS02-Sは、従来のモデルから大幅な改良が施されている。4.3インチカラー液晶ディスプレイを採用することで、操作性と視認性が向上した点が特筆すべき特徴だ。また、折りたたみ構造の側面開閉カバーを導入したことにより、用紙やインクリボン交換時の省スペース化を実現している。

    ラベルプリンタの設定ツールがWebブラウザ化されたことで、PCとプリンタをUSBケーブルで有線接続することが可能になった。さらに、PDFファイルの印字にプリンタドライバが不要になったことで、PCのバージョンアップに伴うシステム管理の業務負担が大幅に軽減されると予想される。

    独自のシステム構成「A-BRID」がもたらす高性能化

    BX410T-TS02-Sには、東芝テックが開発した新システム構成「A-BRID」が搭載されている。複合機の技術を活用し、リアルタイムOSと組込OSの両方を搭載したことにより、リアルタイムなハードウェアの制御と高い拡張性によるモジュール接続を実現した。

    この新システム構成により、ダウンタイムの削減とスキャナなどの外付けデバイスとの接続が可能になった。結果として、より柔軟な運用と高度な機能拡張が期待できる。

    PCレス印刷がもたらす現場の革新

    BX410T-TS02-Sの最も画期的な機能の一つが、PCを使用せずにプリンタ単体でラベル発行が可能な点だ。ラベルを発行するアプリケーションをプリンタに内蔵することで、現場の省スペース化に大きく貢献する。

    この機能により、ラベル発行を行う現場にPCを持ち込む必要がなくなり、作業効率の向上と設備投資の削減が同時に実現できる。さらに、アプリケーションは汎用性の高いプログラム言語で開発されているため、多くのSIerによるカスタマイズが可能であり、各企業の独自のニーズに対応できる柔軟性を持っている。

    WebPrinter機能による遠隔管理の実現

    BX410T-TS02-Sは、WebPrinter機能を搭載しており、離れた場所にあるプリンタの情報取得と設定が可能だ。Webブラウザ上から各種プリンタの設定が可能で、設定ツールをPCへインストールする必要がない。

    この機能により、プリンタに機能追加などがあった場合でも、設定変更を円滑に行うことが可能になる。結果として、システム管理者の負担が大幅に軽減され、より効率的な運用が可能になると考えられる。

    環境への配慮と今後の展望

    東芝テックは、BX410T-TS02-Sの開発において環境への配慮も怠っていない。廃棄後の環境負荷を減らすために、筺体プラスチックおよびプリント回路基板とハーネスの一部にハロゲンフリー材を採用し、臭素を削減している。また、RoHS指令の特定有害物質使用制限にも対応している。

    東芝テックは、製品のライフサイクル全体について開発・設計段階より環境設計アセスメントを実施しており、今後も環境に配慮した製品開発を続けていくと思われる。

    BX410T-TS02-Sは、製造業、物流業、流通業など幅広い業種での活用が期待される。特にRFタグへの書き込みが可能であることから、RFIDの技術を用いた現場の効率化ソリューションへの活用も可能だ。

    東芝テックは今後も、さまざまな現場の業務効率化に貢献し、DXを推進する製品やサービスの提供を進めていくとしている。BX410T-TS02-Sの登場は、ラベルプリンタ市場に新たな風を吹き込み、業界全体の技術革新を加速させる可能性がある。

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