LocoBeeとJob House、日本経験ベトナム人材の就職支援で画期的実証実験を開始

    LocoBee
    画像:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000033532.html)より
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    ベトナム人材の就職問題に挑む新プロジェクト

    株式会社ICが運営する国内最大級の在留・訪日ベトナム人向けポータルサイト「LocoBee」は、ベトナムのJob Houseと共同で、ベトナム人向けの新たな就職支援プログラムを開始した。日本での就労経験を持つベトナム人材と企業のマッチングを目指す画期的な実証実験がスタートしたのだ。

    本プロジェクトは、日本での就労や留学を終えてベトナムに帰国した人々が直面する就職問題に焦点を当てている。近年、日本で働くベトナム人の数は急増しており、2023年末には30万人を超えた。しかし、帰国後の就職に関する課題が浮き彫りになってきており、LocoBeeとJob Houseは連携してこの問題解決に取り組むことを決意した。

    日本での経験を活かせない現状

    日本での就労経験を持つベトナム人材が帰国後に直面する問題は多岐にわたる。希望する職種に就けないケースや、日本での実務経験とベトナムでの仕事内容のミスマッチが生じるなど、せっかくの貴重な経験を活かせないケースが多く報告されている。

    また、採用企業側の理解不足や情報不足も大きな障壁となっている。日本での就労経験がベトナム国内でどのように評価されるべきか、企業側の認識が不十分であることが多く、優秀な人材の採用機会を逃している可能性がある。

    技能実習生や特定技能人材も対象に

    本プロジェクトの対象は、日本での仕事経験があるベトナム人全般だ。技能実習生や特定技能の資格で働いていた人々、日本で学んだ留学生なども含まれる。幅広い層をカバーすることで、多様な経験と能力を持つ人材の就職支援を行う。

    LocoBeeとJob Houseの強みを活かした支援体制

    LocoBeeは、2万7千人の会員を持つ大規模なプラットフォームだ。メールマガジンでの情報発信、LocoBeeマガジンでの記事掲載、FacebookページやFacebook広告を通じて、就職を希望するベトナム人材の確保に努める。

    一方、Job Houseは、ベトナム国内で10年以上の人材事業の実績を持つ。400社以上にサービスを提供してきた経験と、豊富なデータベース、広範なネットワークを活かし、月1回程度の就職支援セミナーを開催する。LocoBeeのサービスを通じて集まった人材と企業のマッチングを行う予定だ。

    実証実験の詳細と期待される効果

    本実証実験は2024年7月から9月までの3ヶ月間実施される。この期間中、LocoBeeとJob Houseは緊密に連携し、日本での就労経験を持つベトナム人材と、そうした人材を求める企業とのマッチングを積極的に推進する。

    期待される効果として、以下のような点が挙げられる:

    1. 日本での経験を活かせる職場の確保
    2. ベトナム企業の国際競争力向上
    3. 日越間の経済交流の促進
    4. 帰国後のキャリアパスの明確化による日本留学・就労の魅力向上

    日越経済発展への貢献を目指して

    本プロジェクトの最終目標は、日本での就労経験を持つベトナム人材が、その経験を最大限に活かせる職場に就くことだ。日本語能力や日本式の仕事の進め方など、日本で培ったスキルを活用できる環境を提供することで、個人の成長だけでなく、ベトナム企業の競争力向上にも寄与すると考えられる。

    さらに、日本とベトナムの経済発展に貢献することも重要な目標の一つだ。両国間の人材交流を促進し、互いの文化や商習慣への理解を深めることで、より強固な経済関係の構築が期待できる。

    今後の展開と課題

    本実証実験の結果を踏まえ、LocoBeeとJob Houseは支援プログラムの改善や拡大を検討していくことになるだろう。成功事例の蓄積や、企業側のニーズのより詳細な把握など、今後取り組むべき課題は多い。

    また、日本の関係機関との連携強化も重要な課題だ。日本での就労経験を持つベトナム人材の活用は、日本の人材戦略にも大きな影響を与える可能性がある。両国の政府や経済団体との協力関係を築き、より広範囲な支援体制の構築を目指すことが望ましい。

    本プロジェクトの成功は、日本とベトナムの経済関係をさらに深化させる重要な一歩となるかもしれない。今後の展開に大きな期待が寄せられている。

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