ロジザード主催「物流DX会議」開催、業界18社が集結し物流危機対策を議論

    物流DX会議
    画像:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000216.000014943.html)より
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    物流業界の危機に立ち向かう共同セミナー

    物流業界が直面する深刻な課題に対して、業界をリードする企業が共同で解決策を模索する取り組みが注目を集めている。クラウド型在庫管理システムのリーディングカンパニーであるロジザード株式会社が中心となり、物流デジタルサービスプロバイダー18社による共催セミナー「物流DX会議」が2024年8月23日に開催される。本セミナーは昨年に続き2回目の開催となるが、今回は参加企業数が3倍に拡大し、業界の関心の高さがうかがえる。

    物流業界では、荷主と物流事業者の連携が不可欠であり、限られた物流リソースを社会全体で最大限に活用することが求められている。しかし、現状では各工程で個別のデジタルサービスが存在し、情報伝達の一部がアナログに依存しているため、効率的な連携が困難な状況だ。

    深刻化する人手不足と業界の課題

    2024年4月から3か月が経過し、人手不足をはじめとする様々な課題解決が急務となっている。各デジタルサービス間の競争やユーザーのシステム選択の自由を維持しつつ、異なる工程のシステムを連携させる取り組みが必要不可欠だ。

    前回のセミナーでは、個別最適化の限界と、システム連携による未来のビジョンについて議論が行われた。今回のセミナーでは、より具体的な事例に焦点を当て、複数のシステム間で実際に連携した事例をユーザー企業の声とともに紹介する予定だ。

    デジタル化による物流危機への対策

    物流危機への対策として、デジタル化の推進は避けられない課題となっている。さらに、物流領域の根本的な課題を解決するためには、デジタルサービスの提供者側が「協調領域」としてシステム間の連携を確保し、誰もが社会の物流リソースにアクセス可能なプラットフォームを形成することが不可欠だと考えられている。

    業界横断的な取り組みの重要性

    この目標を達成するためには、より多くのデジタルサービスプロバイダーやユーザー企業、官公庁、業界団体などの参画が必要だ。本セミナーは、こうした業界横断的な取り組みを促進する重要な場となることが期待されている。

    ロジザードの先進的な取り組み

    ロジザード株式会社は、本セミナーにおいてピッキングロボットとWMS(倉庫管理システム)の連携事例を紹介する。マテハン(マテリアルハンドリング)とWMSの連携による効果について、レディース人気ブランド「RANDA」を展開する株式会社ジェイ・ビーの物流現場での具体的な事例を用いながら、株式会社ギークプラスと共同で登壇する予定だ。

    実践的な事例紹介による知見の共有

    この事例紹介により、参加者は最新のテクノロジーを活用した物流効率化の実態を学ぶことができる。実際の現場での成功事例を共有することで、他の企業も同様の取り組みを検討する契機となることが期待される。

    今後の展開と業界への影響

    本セミナーを通じて、物流業界のデジタル化と効率化に向けた具体的な道筋が示されることが期待される。参加企業の増加は、業界全体でのデジタル化への関心の高まりを示しており、今後ますます活発な議論と協力が進むと予想される。

    物流DX会議の開催は、業界が直面する課題に対して、競合他社同士が協力して解決策を模索する新たな動きとして注目される。この取り組みが成功すれば、物流業界全体の効率化と持続可能性の向上につながる可能性がある。

    今後、このようなセミナーがさらに発展し、より多くの企業や団体が参加することで、業界全体のデジタル化と効率化が加速することが期待される。物流DX会議は、業界の未来を形作る重要な一歩となるだろう。

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