IDCFクラウドがMackerel監視をCacheDBに拡大、インフラ管理の効率化へ

    IDCFクラウドコンソール
    画像:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000055923.html)より

    IDCフロンティアは、国産パブリッククラウド「IDCFクラウド」において、サーバー監視サービス「Mackerel」の対象範囲を「IDCFクラウド CacheDB」にまで拡大した。この動きにより、クラウド利用者のインフラ管理における選択肢が広がることとなった。

    目次

    クラウド監視の新たな展開

    IDCフロンティアは2014年から「IDCFクラウド」利用者向けに、はてな提供の「Mackerel」を無料で提供してきた。クラウドサーバー、仮想ルーター、インフィニットLB、RDB、コンテナなど、多岐にわたるリソースの一括監視を可能にしてきたサービスだ。

    今回の対象範囲拡大により、「IDCFクラウド CacheDB」も監視対象に加わることとなった。CacheDBの新規作成時にMackerelのAPI Keyを入力するだけで、データベース作成と同時にリソース監視の設定が完了する。

    簡便化されるインフラ管理

    この新機能により、ユーザーはより手軽にインフラの統合管理を行えるようになる。運用の可視化や自動化の推進も容易になり、クラウド環境の効率的な管理が期待できる。

    IDCFクラウドの進化

    IDCFクラウドは、2009年から自社データセンター内でパブリッククラウドサービスを展開してきた先駆者的存在だ。24時間365日のサポートや99.999%の品質保証制度(SLA)など、高品質なサービスを提供してきた実績がある。

    2014年にコンピュートサービスから始まったIDCFクラウドは、現在では東西に分散した全15ゾーンを持つ国産クラウドサービスへと成長した。コンテナ、リレーショナルデータベース、ロードバランサーなど、多様なマネージドサービスを提供している。

    最新のサービス拡充

    2024年2月には「IDCFクラウド CacheDB」を新たに追加し、サービスの拡充を続けている。今回のMackerel対応範囲の拡大は、このCacheDBを含めたより包括的な監視体制の構築を意味する。

    Mackerelの特徴と強み

    はてなが提供するMackerelは、オンプレミスやマルチクラウドなど、多様な環境に対応したSaaS型サーバー監視サービスだ。単なるサーバー監視にとどまらず、クラウドサービスのメトリックやイベントの可視化機能も備えている。

    使いやすさと機能性の両立

    Mackerelの特徴は、使いやすいUIと豊富なAPIを組み合わせた総合的な監視体験にある。これにより、複雑なサービス環境全体を俯瞰しつつ、シンプルに管理することが可能となる。

    自動化への貢献

    Mackerelの導入により、より自動化されたインフラ基盤の構築が可能になる。この先進性が評価され、多くの大手企業をはじめとする様々な企業で採用されている。

    今後の展望

    IDCFクラウドとMackerelの連携強化は、クラウド利用者にとって大きなメリットをもたらすと考えられる。監視対象の拡大により、より統合的なクラウド管理が可能になり、運用効率の向上や障害対応の迅速化などが期待できる。

    クラウド市場の競争が激化する中、このような付加価値サービスの拡充は、IDCFクラウドの競争力強化につながるだろう。今後も、ユーザーニーズに応じたサービス拡充や機能強化が進められていくと予想される。

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