地域金融機関との連携強化で資金調達の選択肢を拡大
OLTAは2024年7月22日、宮崎第一信用金庫とクラウドファクタリング事業「宮崎第一クラウドファクタリング powered by OLTA」の提供を開始した。この提携により、OLTAがクラウドファクタリング事業でOEM提携する地域金融機関は39にまで拡大。中小企業や個人事業主の資金繰り支援をさらに強化する。
宮崎第一信用金庫との提携がもたらす効果
宮崎第一信用金庫との提携では、OLTAがWebサービスの企画・開発・導入および運用におけるコンサルティングを提供し、宮崎第一信用金庫が法人・個人事業主の顧客にサービスを案内する。この連携により、宮崎第一信用金庫の顧客は従来の金融サービスに加え、OLTAのクラウドファクタリングを利用できるようになる。
顧客にとってのメリット
この提携により、宮崎第一信用金庫の顧客は短期・少額の運転資金をより簡単に調達できるようになる。必要なタイミングで必要な資金を早期に確保できる新たな選択肢として、クラウドファクタリングが活用されることが期待される。
OLTAクラウドファクタリングの特徴と市場での位置づけ
OLTAクラウドファクタリングは、2017年に日本で初めて提供されたオンライン型ファクタリングサービスだ。AIを活用した審査などにより、迅速かつ簡単、そしてリーズナブルなサービスを実現している。提携銀行数でNo.1の地位を築き、多くの中小企業に利用されており、累計申込金額は1,000億円を超えている。
補完金融としての役割
近年、テクノロジーを活用した代替的な金融手法である「補完金融」が注目を集めており、その中でもオンライン型ファクタリングの利用が急速に拡大している。2022年度の中小企業白書でも、OLTAクラウドファクタリングが中小企業の新たな資金調達手段として取り上げられ、その将来性が示唆されている。
コロナ禍における中小企業支援の重要性
コロナ禍で多くの小規模法人や個人事業主が経済的打撃を受け、実質無利子・無担保融資（ゼロゼロ融資）を利用した。しかし、ゼロゼロ融資の返済が始まり、業績回復が遅れている企業も多い。このような状況下で、融資以外の中小企業支援策が求められている。
クラウドファクタリングの役割
クラウドファクタリングは、従来の融資とは異なるアプローチで中小企業の資金繰りを支援する。請求書を売却して早期に資金を調達できるため、短期的な資金需要に柔軟に対応できる点が特徴だ。
今後の展開と期待される効果
OLTAは地域金融機関との提携を通じて、クラウドファクタリングの普及を加速させている。39の地域金融機関との提携により、より多くの中小企業や個人事業主が新たな資金調達手段を利用できるようになる。
地域経済への貢献
宮崎第一信用金庫のような地域金融機関との提携は、地域経済の活性化にも寄与すると考えられる。中小企業の資金繰り改善が地域経済の発展につながることが期待される。
まとめ
OLTAと宮崎第一信用金庫の提携は、クラウドファクタリングという新たな金融サービスを通じて、中小企業や個人事業主の資金調達手段を多様化させる重要な一歩となる。今後も地域金融機関との連携を強化し、日本全国の中小企業の資金繰り支援を拡大していくことが予想される。
