LG UltraGear新モデル32GS60QC-Bと27GS60QC-Bが登場、ゲーミングモニター市場に革新をもたらす

    32GS60QC-B
    画像:LG Electronics(www.lg.com/us/monitors/lg-32gs60qc-b-gaming-monitor)より

    LGエレクトロニクス・ジャパンが、ゲーミングモニター市場に新たな風を吹き込む製品を発表した。「LG UltraGear」シリーズの新製品として、31.5型モデル「32GS60QC-B」と27型モデル「27GS60QC-B」が7月下旬より順次発売される。この新製品は、ゲーマーたちの期待に応える高性能と手頃な価格を両立させており、業界に大きな影響を与えると予想される。

    目次

    革新的な曲面ディスプレイがもたらす没入感

    新モデルの最大の特徴は、1000Rの曲面型画面だ。この曲率は人間の視野角に近いとされ、画面全体を均等な距離で見ることができる。結果として、ゲーマーは周辺視野までしっかりと情報を捉えることが可能となり、ゲームプレイ中の没入感が大幅に向上する。

    従来の平面ディスプレイでは、画面の端に目を向けると焦点を合わせ直す必要があったが、曲面ディスプレイではその問題が解消される。長時間のゲームプレイでも目の疲れを軽減できる点も、多くのゲーマーにとって魅力的だろう。

    高解像度と高速応答性の両立

    両モデルともWQHD(2560×1440ドット)解像度のVAアンチグレアパネルを採用している。この解像度は、フルHDよりも約1.8倍の表示領域を持ち、より細かな描画が可能となる。ゲーム内の細かな動きや遠くの敵の動きも見逃さない精細な映像を楽しめる。

    さらに、1ms(GTG)という高速な応答速度と180Hzのリフレッシュレートを実現している点も注目に値する。この組み合わせにより、動きの速いゲームでもブレや残像を最小限に抑え、クリアで滑らかな映像表現が可能となる。FPSやレーシングゲームなど、瞬時の判断が求められるジャンルで特に威力を発揮するだろう。

    色彩豊かな映像表現とHDR対応

    新モデルは、sRGB色空間を99%カバーしており、豊かな色彩表現が可能だ。これにより、ゲームの世界観をより忠実に再現し、開発者が意図した通りの色彩を楽しむことができる。

    また、HDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応しており、明暗の差が大きいシーンでも細部まで表現豊かに描写する。暗いダンジョンや明るい屋外のシーンなど、さまざまな環境下でリアルな映像を楽しめる。

    ゲーマーの目を守る機能の搭載

    長時間のゲームプレイによる目の疲れは多くのゲーマーが抱える問題だ。新モデルでは、ブルーライトやフリッカー(ちらつき)を抑える機能を搭載し、目への負担を軽減している。

    さらに、「色覚調整モード」も搭載されており、色覚特性のある方でも快適にゲームを楽しめるよう配慮されている。これらの機能は、ゲーマーの健康と快適性を重視するLGの姿勢を示すものと言えるだろう。

    滑らかな映像表示を実現する先進技術

    新モデルは、VRR(可変リフレッシュレート)に対応している。これにより、画面のずれ(ティアリング)やカクつき(スタッタリング)を軽減し、常に滑らかな映像表示を実現する。

    加えて、「AMD FreeSyncテクノロジー」と「VESA Adaptive-Sync」の認証を受けている点も重要だ。これらの技術は、グラフィックスカードと連携してより安定した映像出力を可能にする。結果として、ゲーマーはより没入感のある、途切れのないゲーム体験を楽しむことができる。

    豊富な入力インターフェイス

    両モデルとも、DisplayPort 1.4×1、HDMI×2という豊富な入力インターフェイスを装備している。これにより、PCだけでなく、ゲーム機など複数のデバイスを同時に接続することが可能だ。ゲーマーは用途に応じて簡単に入力ソースを切り替えられ、利便性が大幅に向上する。

    32GS60QC-Bと27GS60QC-Bの違い

    32GS60QC-Bは31.5インチの大画面モデルで、本体サイズは700(幅)×508(高さ)×227(奥行)mm、重量は5.9kg(スタンド装着時)となっている。一方、27GS60QC-Bは27インチモデルで、本体サイズは605(幅)×451(高さ)×227(奥行)mm、重量は4.8kg(スタンド装着時)だ。

    サイズの違いに応じて価格も異なり、32GS60QC-Bの市場想定価格は46,000円前後、27GS60QC-Bは40,000円前後となっている。ユーザーは自身の環境やニーズに合わせて選択できる。

    選択の基準

    32インチモデルは、より大きな画面でゲームを楽しみたい方や、デスクに十分なスペースがある方に適している。一方、27インチモデルは、比較的コンパクトな設置スペースでも使用でき、また若干低価格なため、予算を抑えたい方にも魅力的だろう。

    両モデルとも同じ解像度を持つため、27インチモデルの方が画素密度が高くなる。細かな表現を重視する方には27インチモデルがおすすめだ。

    ゲーミングモニター市場への影響

    LG UltraGearの新モデル発売は、ゲーミングモニター市場に大きな影響を与える可能性がある。高性能と手頃な価格を両立させた製品の登場は、競合他社にも同様の製品開発を促すきっかけとなるだろう。

    結果として、消費者はより多くの選択肢を得ることができ、ゲーミングモニター全体の品質向上と価格競争が進むと予想される。これは、ゲーマーにとって非常に歓迎すべき動きと言えるだろう。

    今後の技術革新への期待

    LGの今回の新製品は、現在のゲーミングモニター技術の到達点を示すものと言える。今後は、さらなる高解像度化や、より高速なリフレッシュレート、さらには有機ELパネルの採用など、新たな技術革新が期待される。

    ゲーム体験の質は、ハードウェアの性能に大きく左右される。LGを含む各メーカーの技術開発競争は、ゲーム業界全体の発展にもつながることだろう。

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