株式会社ナレッジセンスは、企業向けChatGPTサービス「ChatSense」のコードインタープリター機能を強化した。このアップデートにより、日本語でのグラフ作成が可能になり、ビジネスシーンでの活用範囲が大幅に拡大すると見込まれる。
日本語グラフ作成の実現で業務効率化に貢献
ChatSenseは、セキュアな環境でChatGPTを企業利用できるサービスだ。今回のアップデートで、コードインタープリター機能を使用したグラフ作成時に日本語の文字化けを防止できるようになった。この改善により、ChatGPTを用いて作成したグラフを、会議やプレゼンテーション資料としてそのまま活用することが可能になる。
従来のOpenAI公式のコードインタープリターでは日本語がサポートされていなかった。そのため、日本企業にとっては使い勝手の悪い面があった。ChatSenseの開発チームは、この課題を解決するためにアップデートを行った。
独自フォントのアップロードに対応
今回のアップデートでは、zipファイル経由でのフォントファイルアップロードに対応した。ユーザーが独自のフォントをアップロードして活用することが可能になったことで、企業のブランドイメージに合わせたグラフ作成が実現する。
また、ChatSenseは最新のAIモデル「GPT-4o」にも対応している。エクセルだけでなく、画像の読み込みも可能になったことで、データ分析や視覚化の幅が広がった。
ChatSenseの特徴と企業向けの強み
ChatSenseは、セキュリティを強化した形でChatGPTやClaude 3を利用しつつ、コスト面でも優位性のあるサービスだ。法人・自治体の業務効率を向上させる社内向けサービスとして、以下の特徴がある。
セキュリティ機能の充実
ChatSenseは、チャット内容をAIの学習から守る機能を全てのプランで提供している。企業の機密情報を扱う上で、この機能の重要性は高い。
豊富な独自機能
プロンプトの社内共有機能や、メンバーの一括管理機能、フォルダ&ドラッグ整理機能など、法人契約向けの独自機能が充実している。これらの機能は日々アップデートされ、多くが無料プランでも利用可能だ。
導入のしやすさ
ChatSenseは初期費用が無料で、最低利用期間の縛りがない。「使ってみないとわからない」という企業のニーズに応えるため、導入のハードルを下げている。
生成AIを活用した企業のDX推進
ナレッジセンスは、ChatSenseの提供を通じて、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速し、社員の生産性向上を支援している。生成AIに関する複数のサービスをグローバルに展開しており、その実績を基に企業のAI活用を後押ししている。
今回のアップデートにより、日本語でのグラフ作成が可能になったことは、日本企業にとって大きな前進だと言える。ビジネスシーンでのデータ可視化や分析がより簡単になり、意思決定の迅速化や業務効率の向上につながると考えられる。
今後も、ナレッジセンスは生成AIを活用した企業のDX推進に注力していくだろう。ChatSenseの機能強化や新たなサービスの開発を通じて、企業の競争力向上に貢献することが期待される。