SBIビジネス・ソリューションズの「請求QUICK」が6,000社突破、中小企業のDX化を加速

    請求QUICK
    画像:請求QUICK(sqreceiving.sbi-bs.co.jp/)より
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    「請求QUICK」が中小企業から高い支持を獲得

    SBIビジネス・ソリューションズ株式会社が提供するクラウド型請求書管理システム「請求QUICK」が、継続利用のお申し込み社数6,000社を突破したと発表した。この急速な成長は、中小企業のデジタル化ニーズと、インボイス制度への対応に関する課題解決を同時に実現する同サービスの特長が、市場で高く評価されていることを示唆している。

    「請求QUICK」は、中小企業向けに特化した使いやすさと低コストを追求したサービスだ。昨年7月にはID数による従量課金を撤廃し、9月には月額無料のまま請求書受取機能を標準搭載するなど、ユーザーのニーズに応える形で機能を拡充してきた。この顧客中心のアプローチが、多くの中小企業から支持を集める結果につながっている。

    パートナーシップ戦略で普及を加速

    「請求QUICK」の成功は、単にサービスの質だけでなく、効果的なパートナーシップ戦略にも起因している。地域金融機関、税理士法人、システム会社など、多様な事業者がパートナープログラムに参加し、サービスの普及を後押ししている。このネットワークを通じて、より多くの中小企業が「請求QUICK」を利用し、経理財務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現する機会を得ている。

    AIとAPI連携による高度な自動化

    「請求QUICK」の特筆すべき機能の一つが、AI-OCRとWeb-API連携を活用した高度な自動化だ。受け取った請求書の「登録番号」をAI-OCRで読み取り、国税庁のシステムと連携して真正性を自動判定する機能は、インボイス制度への対応を大幅に効率化する。さらに、改正電帳法に則った電子保存要件の自動判定機能も搭載しており、法令遵守の観点からも安心して利用できるシステムとなっている。

    SaaS & FinTechの融合で新たな価値を創出

    「請求QUICK」は、単なる請求書管理システムにとどまらず、SaaSとFinTechを融合させた革新的なサービスとして注目を集めている。基本的な請求書管理機能に加え、「消込QUICK」「クレカQUICK」「入金QUICK」という3つのFinTech機能を統合することで、中小企業の経理業務を包括的に支援している。

    これらの機能により、入出金の消込作業の効率化、クレジットカードによるオンライン決済、Web完結型のオンラインファクタリングなど、従来は個別のサービスとして提供されていた機能が一つのプラットフォームで利用可能になった。この統合アプローチは、中小企業の経理担当者の業務負担を軽減し、経営リソースの有効活用を促進している。

    中小企業のDX推進における「請求QUICK」の役割

    「請求QUICK」の成功は、中小企業のDX推進における重要な転換点を示唆している。従来、大企業中心に進められてきたDXの波が、使いやすく低コストなサービスの登場により、中小企業にも確実に広がりつつあることが伺える。

    SBIビジネス・ソリューションズは、今後も中小企業の経理担当者のニーズに真摯に向き合い、バックオフィス業務のDXを通じて経営課題の解決を支援していく方針だ。人材や資金などのリソースが限られがちな中小企業にとって、「請求QUICK」のようなサービスの存在は、競争力強化と持続的成長を実現するための重要な足がかりとなるだろう。

    今後の展開と業界への影響

    「請求QUICK」の成功は、中小企業向けSaaSマーケットの潜在的な大きさを改めて示すものとなった。今後、同様のサービスの登場や、既存サービスの機能拡充が予想される中、SBIビジネス・ソリューションズがどのような戦略で市場シェアを維持・拡大していくかが注目される。

    また、金融機関や会計事務所などとのパートナーシップ戦略は、中小企業のDX支援における新たなエコシステムの形成につながる可能性がある。これまで個別に提供されてきた各種サービスが統合され、中小企業のバックオフィス業務全体を包括的に支援する動きが加速することで、業界構造そのものが変化する可能性も考えられる。

    「請求QUICK」の6,000社突破は、単なる一企業の成功を越えて、中小企業のDX推進と、それを支援するサービス提供のあり方に新たな指針を示すものとなった。今後の展開が、日本の中小企業の競争力強化と、ひいては日本経済全体の活性化にどのようにつながっていくか、引き続き注目していく必要がある。

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