ecforceとPUSH ONEがタッグを組む、新たなECマーケティングの時代到来

    PUSH ONE
    画像:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000174.000016245.html)より

    統合コマースプラットフォーム「ecforce」を提供するSUPER STUDIOと、WEBプッシュ通知サービス「PUSH ONE」を展開するシグニティが手を組んだ。この提携により、ecforce利用企業はタグ設置だけでPUSH ONEを導入できるようになる。アプリ不要でユーザーの端末へ直接情報を発信できる新しいマーケティング手法が、EC業界に新風を巻き起こす可能性がある。

    目次

    提携の背景と狙い

    SUPER STUDIOは、「ecforce」を通じてEC/D2Cメーカーの成長を支援してきた。一方シグニティは、WEBプッシュ通知サービス「PUSH ONE」で、アプリなしでユーザーとの接点を作り出してきた。両社の強みを生かしたこの提携は、ECビジネスの新たな可能性を切り開くものだ。

    ecforceを利用する事業者にとって、PUSH ONEの導入が格段に容易になる。タグを設置するだけで、ユーザーの端末にプッシュ通知を送れるようになるのだ。この簡便さは、多くの企業にとって魅力的だろう。

    WEBプッシュ通知がもたらす革新

    WEBプッシュ通知は、従来のメールマガジンとは一線を画す。ユーザーの端末画面に直接表示されるため、視認性が格段に高い。これにより、タイムセールや商品入荷情報などを、より効果的に伝えることができる。

    特筆すべきは、カート落ち/カゴ落ちユーザーへのリマインド機能だ。購入を迷っているユーザーに対して、適切なタイミングでプッシュ通知を送ることで、再来訪を促し、CVR(コンバージョン率)の改善につながる可能性がある。

    キャンペーンで導入を後押し

    この提携を記念して、「ecforce連携開始キャンペーン」が実施される。10ショップ限定で、PUSH ONEの基本料金が20%割引になるという好条件だ。ecforce利用企業にとっては、新しいマーケティング手法を試す絶好の機会となるだろう。

    ただし、このキャンペーンには条件がある。PUSH ONEの初回契約であること、ecforceを利用中であること、そしてPUSH ONEを有償で契約することが必要だ。これらの条件を満たす企業は、ぜひ検討してみる価値があるだろう。

    PUSH ONEの強み

    PUSH ONEの最大の特徴は、アプリ不要でプッシュ通知ができることだ。これにより、アプリをインストールしないユーザーにもリーチできる。また、メールマガジンよりも高い開封率が期待できるため、より能動的なアプローチが可能になる。

    さらに、Cookie依存なしでターゲティングができる点も注目に値する。ポストCookie時代を見据えた対策として、有効な選択肢になりうるだろう。

    今後の展望と課題

    この提携は、ECビジネスにおけるマーケティング手法に新たな可能性を提示している。しかし、その効果を最大限に引き出すには、適切な戦略が必要だ。

    プッシュ通知の頻度や内容、タイミングなどを慎重に検討する必要がある。過度に頻繁な通知は、ユーザーにとって煩わしく感じられる可能性があるからだ。また、パーソナライズされたコンテンツの提供も重要になるだろう。

    データ活用の重要性

    ecforceとPUSH ONEの連携により、より詳細なユーザー行動データの収集が可能になる。このデータを適切に分析し、マーケティング戦略に反映させることが、成功の鍵を握るだろう。

    ただし、個人情報の取り扱いには十分な注意が必要だ。ユーザーのプライバシーを尊重しつつ、効果的なマーケティングを行うバランスが求められる。

    業界への影響

    この提携が成功を収めれば、EC業界全体に波及効果をもたらす可能性がある。WEBプッシュ通知を活用したマーケティングが標準的な手法として定着する可能性も十分にあるだろう。

    一方で、競合他社も同様のサービスの開発や提携を加速させる可能性がある。EC事業者にとっては、より多様な選択肢が生まれることになるかもしれない。

    まとめ

    SUPER STUDIOとシグニティの提携は、ECビジネスに新たな可能性をもたらす。WEBプッシュ通知という新しいチャネルを、より多くの企業が簡単に活用できるようになる。この変化が、EC業界全体にどのような影響を与えるのか、今後の展開が注目される。

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