ASUS、クリエイター向け高性能Mini LED搭載4K HDRモニター「ProArt Display PA32UCXR」発表

    ProArt Display PA32UCXR
    画像:ASUS Store(jp.store.asus.com/store/asusjp/ja_JP/pd/ThemeID.4850018000/productID.5906233700)より
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    ASUSがProArtシリーズの最新モデルを7月に発売

    ASUSは、クリエイター向けブランド「ProArt」の新製品として、32インチ4K HDR液晶ディスプレイ「ProArt Display PA32UCXR」を2024年7月12日に発売すると発表した。この新モデルは、高度なMini LEDバックライト技術を採用し、プロフェッショナルな映像制作やグラフィックデザイン分野での使用を想定している。市場予想価格は税込み548,820円前後となっており、6月28日から予約受付を開始する。

    革新的なMini LEDテクノロジーがもたらす卓越した画質

    ProArt Display PA32UCXRは、小型LEDを高密度で配置するMini LEDバックライト技術を採用している。この技術により、従来のLEDバックライトと比較して、色再現性と輝度が大幅に向上した。さらに、バックライトを2304のゾーンに分割し、それぞれを独立して制御するローカルディミング機能を実装。これにより、コントラスト比が飛躍的に高まり、HDRコンテンツの表現力が格段に向上している。

    専門家の間では、この新しいディスプレイが映像制作のワークフローを変革する可能性があると見られている。特に、高輝度とHDR対応が、従来のモニターでは難しかった繊細な色調や明暗の表現を可能にすると期待されている。

    プロフェッショナル仕様の色域とHDR性能

    PA32UCXRは、色域においても圧倒的な性能を誇る。DCI-P3 97%、Adobe RGB 99%、sRGB 100%、Rec.709 100%、Rec.2020 87%をカバーし、Delta E<1という高い色精度を実現している。これにより、写真編集や映像制作など、色の正確さが重要な作業において、プロフェッショナルの要求に応える性能を発揮する。

    HDR性能も特筆すべきだ。HLG、HDR10、Dolby Vision(後日アップデートで対応予定)といった主要なHDRフォーマットをサポートし、DisplayHDR 1400認証も取得している。最大輝度は通常時で1000cd/m2、HDR時には1600cd/m2に達し、HDRコンテンツの制作や視聴に最適な環境を提供する。

    高度な色管理機能と多彩な接続オプション

    PA32UCXRは、工場出荷前にキャリブレーションが施されているが、内蔵カラーメーターによるセルフキャリブレーション機能も備えている。これにより、長期使用による色ずれを簡単に補正でき、常に高精度な色表示を維持できる。

    接続インターフェースも充実しており、Thunderbolt 4×2、HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4×1を搭載。最大4つの入力を同時に表示するPicture-by-Picture機能や、2つ目の入力を小窓で表示するPicture-in-Picture機能にも対応している。さらに、Thunderbolt経由で複数のディスプレイを連結するデイジーチェーン機能も備えており、複数モニター環境の構築が容易だ。

    クリエイター向けモニター市場への影響

    PA32UCXRの登場は、プロフェッショナル向けモニター市場に大きな影響を与える可能性がある。高度なMini LED技術と豊富な機能を搭載しながら、比較的手の届きやすい価格帯に設定されていることから、多くのクリエイターの注目を集めると予想される。

    一方で、競合他社も同様の技術を採用した製品の開発を進めているとされ、今後のハイエンドモニター市場はさらなる競争が予想される。PA32UCXRが市場でどのような評価を受けるか、そしてクリエイターの制作環境にどのような変革をもたらすか、業界関係者から注目が集まっている。

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