Core Ultra 9搭載のONEXPLAYER M1、テックワンが8月下旬発売へ

    ONEXPLAYER M1
    画像:One-Netbookストア(www.one-netbook.jp/onexplayer-m1/)より
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    革新的な小型デスクトップPCが市場に登場

    テックワンが6月27日に発表したOne-Netbook製のミニデスクトップPC「ONEXPLAYER M1」は、コンパクトながら高性能を誇る製品として注目を集めている。この製品は、最新のIntel Core Ultra 9プロセッサを搭載し、8月下旬の販売開始を予定している。予約受付は既に開始されており、ハイビーム公式オンラインストアでの販売価格は14万2310円からとなっている。

    ONEXPLAYER M1の最大の特徴は、その小型軽量な筐体にある。約196mm(幅)×120mm(奥行き)×32mmという極めてコンパクトなサイズで、重量はわずか599gという驚異的な軽さを実現している。この小ささは、従来のデスクトップPCの概念を覆すものであり、省スペースを求めるユーザーや、モバイルワークステーションとしての使用を考えている専門家にとって魅力的な選択肢となるだろう。

    高性能プロセッサがもたらす可能性

    ONEXPLAYER M1の心臓部には、Intel Core Ultra 9 185Hプロセッサが搭載されている。このプロセッサは16コア22スレッドという強力な構成を持ち、最大5.1GHzまでクロック周波数を引き上げることができる。この高性能プロセッサにより、複雑な計算や多重タスクの処理が格段に向上すると考えられる。

    さらに、このプロセッサにはIntel Arc Graphicsが統合されており、グラフィック処理能力も十分に確保されている。加えて、AI処理に特化したNPU(Neural Processing Unit)であるIntel AI Boostも搭載されている点が注目に値する。これにより、機械学習や画像認識などのAI関連タスクも効率的に処理できると予想される。

    メモリとストレージ、充実の接続オプション

    ONEXPLAYER M1は、高速なDDR5メモリを32GB搭載している。この大容量メモリにより、複数の重いアプリケーションを同時に起動しても、スムーズな動作が期待できる。ストレージには、1TBまたは2TBのNVMe Gen4 SSDが用意されており、大容量のデータを高速にアクセスすることが可能だ。

    接続オプションも充実している。有線LANポートに加え、最新のWi-Fi 6E対応無線LANとBluetooth 5.2を搭載しており、高速かつ安定したネットワーク接続を実現している。また、HDMI/DisplayPort出力やUSB4 Type-Cポートなど、多様な外部デバイスとの接続にも対応している。

    拡張性を重視した設計

    ONEXPLAYER M1の特筆すべき点として、外付けGPUボックスを接続できるOcuLinkポートの存在がある。この機能により、将来的にグラフィック性能のアップグレードが可能となり、製品の長期的な使用価値を高めている。

    オペレーティングシステムにはWindows 11 Homeが採用されており、最新のソフトウェア環境で作業することができる。この組み合わせにより、ビジネスユースからクリエイティブな作業、さらにはエンターテイメントまで、幅広い用途に対応できる汎用性の高いマシンとなっている。

    市場への影響と今後の展望

    ONEXPLAYER M1の登場は、デスクトップPC市場に新たな風を吹き込む可能性がある。その小型軽量ながら高性能な特性は、従来のデスクトップPCの概念を変えるきっかけとなるかもしれない。特に、リモートワークやフレキシブルな働き方が求められる現代において、このようなコンパクトで高性能なPCの需要は高まると予想される。

    一方で、価格面では14万円台からという設定が、一般消費者にとってはやや高額に感じられる可能性もある。しかし、その性能と拡張性を考慮すると、プロフェッショナルユーザーや技術愛好家にとっては十分に魅力的な選択肢となるだろう。

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