マウスコンピューター初のChromebook、教育現場での活躍が期待される高性能モデル

    mouse Chromebook U1
    画像:マウスコンピューター(www.mouse-jp.co.jp/store/g/gmcrb-u1dau01gyabacb01gecedu/)より

    マウスコンピューターが教育現場向けに開発した初のChromebook「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」が発売された。本機は文部科学省の「Next GIGA」構想を見据えた仕様となっており、学習用端末として高い期待が寄せられている。

    目次

    新世代CPUとペン入力対応で学習効率アップ

    本機の心臓部には、Intel N100プロセッサが採用されている。このCPUは、従来の低価格PC向けモデルと比較して大幅な性能向上を実現している。実際、ベンチマークテストの結果を見ると、JavaScriptパフォーマンステストでは5万883ポイントを記録。これは、Webブラウザベースの作業が中心となるChromebookとしては十分な性能だと言える。

    さらに注目すべきは、USI2.0規格に準拠したペン入力機能だ。付属のスタイラスペンは4096段階の筆圧検知と60度の傾斜検知に対応しており、紙に書くような自然な書き味を実現している。これにより、デジタルノートテイキングや図形描画など、多様な学習シーンでの活用が期待できる。

    また、メモリも8GB積んでいるので、ほとんどのギガスクール構想で採用される4GBよりも遥かに快適(4GBと8GBの差は大きい)。

    360度回転ディスプレイで柔軟な学習スタイルに対応

    mouse Chromebook U1は、360度回転するコンバーチブル式のボディーを採用している。これにより、通常のノートPC形態だけでなく、タブレットモードやテントモードなど、様々な形態で使用できる。例えば、グループワークの際にテントモードで画面を共有したり、タブレットモードでペン入力を活用したりと、学習シーンに応じて柔軟に対応できる点が大きな魅力だ。

    ディスプレイは11.6型のHD解像度(1366×768ピクセル)液晶を採用。解像度については賛否両論あるかもしれないが、バッテリー消費を抑えつつ、十分な視認性を確保するという観点からは妥当な選択と言えるだろう。

    充実したポート類と高画質カメラで授業をサポート

    外部接続端子については、USB Type-CポートやUSB Type-Aポート、microSDカードリーダーなど、標準的なChromebookと同等の構成となっている。特筆すべきは、USB Type-Cポートが両側面に配置されている点だ。これにより、左右どちらからでも充電ケーブルを接続できるため、使用環境に応じて柔軟に対応できる。

    カメラも充実しており、インカメラ(約100万画素)とアウトカメラ(約500万画素、オートフォーカス対応)を搭載。オンライン授業への参加はもちろん、教科書や資料の撮影、フィールドワークでの記録など、多様な用途に対応できる。

    長期保証と24時間サポートで安心の運用を実現

    mouse Chromebook U1の大きな特徴として、3年間のセンドバック保証が標準で付帯している点が挙げられる。これは、長期にわたる学習用端末の運用を考える上で非常に重要な要素だ。また、24時間365日の無償電話サポートも提供されており、トラブル発生時や操作方法が分からない際にいつでも問い合わせできる点も、教育現場や家庭での利用において大きな安心感をもたらすだろう。

    教育のデジタル化を加速させる可能性

    mouse Chromebook U1は、性能面でも機能面でも、現代の教育現場のニーズに応えられる仕様となっている。特に、ペン入力対応や360度回転ディスプレイといった機能は、デジタルとアナログのシームレスな融合を可能にし、より効果的な学習体験を提供できる可能性を秘めている。

    また、適度な性能と長期保証、充実したサポート体制は、教育機関にとっても大きなメリットとなるだろう。初期投資コストを抑えつつ、長期的な運用を見据えた選択ができる点は、限られた予算の中で最大限の効果を求める教育現場にとって魅力的な要素だ。

    一方で、HDMIポートの欠如や解像度の問題など、いくつかの改善点も指摘されている。これらの点については、今後のモデルチェンジで対応されることを期待したい。

    総じて、mouse Chromebook U1は、教育のデジタル化を推進する上で重要な役割を果たす可能性を秘めた製品だと言える。マウスコンピューターの強みである「Made in Japan」の品質と、ユーザーに寄り添ったサポート体制が、日本の教育現場に新たな風を吹き込むことを期待したい。

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