静岡県が「exaBase 生成AI for 自治体」を本庁全職員へ導入

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    静岡県庁が先進的なRAG機能搭載の生成AIシステムを全面採用


    静岡県は2024年12月より、エクサウィザーズグループが開発した自治体専用生成AI「exaBase 生成AI for 自治体」を本庁全職員向けに導入した。2024年7月からの実証実験で効果が認められ、行政業務の効率化と生産性向上を目指す取り組みが本格的にスタートする。

    RAG機能による行政業務の革新的な改善効果


    RAG(Retrieval Augmented Generation)機能により、庁内の独自データを効率的に活用することが可能となった。検証フェーズでは、大規模災害査定のポイント要約や100本以上の動画コンテンツの分類など、従来は多大な時間を要していた業務の効率化に成功している。行政文書の作成や校正、データ分析においても顕著な時間削減効果が確認された。

    高度なセキュリティと実用的な機能の両立


    本システムは国内でのデータ処理に限定し、行政専用ネットワーク「LGWAN」に対応している。さらに、独自の文書管理システムとの連携や、約70種類のプロンプトテンプレートの実装により、行政特有の業務ニーズに応える設計となっている。

    導入後の具体的な活用事例


    実証実験期間中、文書事務や会計事務の問い合わせ対応、SNSの投稿文作成、予算要求資料の評価など、幅広い業務での活用が確認された。特にwell-being指標における主観データと客観データの関係性分析では、従来は困難だった複雑なデータ解析が可能となった。

    今後の展望と期待される効果


    エクサウィザーズグループは、システム提供だけでなく、職員向けの基礎講習実施や利用促進サポート、新たなユースケース創出まで一貫したサポートを提供する。行政のデジタル化を加速させる本システムの導入により、住民サービスの質的向上と行政職員の働き方改革の両立が期待される。
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