Windows 11のCopilotがアプリ化、ショートカットキー廃止で利便性向上へ

    Microsoft Copilot
    画像:Microsoft Bing(www.bing.com/)より
    目次

    Copilotのアプリ化による機能拡張

    Microsoftは2024年6月14日、Windows 11のInsider Previewにおいて、Copilotをアプリとして独立させる方針を発表した。従来のショートカットキー(Windows+C)による起動方式から、タスクバーやスタートメニューにピン留めできるアプリ形式へと移行する。この変更により、ウィンドウサイズの変更や移動、スナップレイアウトの活用など、より柔軟な操作が可能になる。

    アプリ化されたCopilotは、Microsoft Edge WebView2技術を採用しており、他のWindows標準アプリと同様の操作感を実現している。ただし、初期段階ではアカウント切り替えや職場アカウントの選択時に一部不具合が報告されている。これらの問題は、アップデートを重ねることで改善されると予想される。

    Copilotアプリ化の背景と展望

    Copilotのアプリ化は、単なる形態の変更ではなく、Microsoftの長期的なAI戦略の一環と考えられる。2023年3月の発表時点でアプリ形式を採用していれば、より円滑な導入が可能だったかもしれない。しかし、この遅れはCortanaの終了に伴うショートカットキーの再利用など、様々な要因が絡んでいたと推測される。

    アプリ化により、Copilotの利用シーンはより多様化すると予想される。頻繁に使用するユーザーはタスクバーにピン留めし、occasional userはスタートメニューから起動するなど、個々の利用パターンに応じた柔軟な運用が可能になる。また、「設定」内の「WindowsのCopilot」オプションも将来的に削除される見込みだ。

    Copilotの有償版と無償版の選択

    Copilotには無償版と有償版(Copilot Pro)が存在し、ユーザーは自身のニーズに合わせて選択できる。特に、Copilot for Microsoft 365経由の生成機能は、ビジネスユースにおいて高い有用性を発揮する。専門用語や技術背景の調査、文書作成支援など、幅広い用途で活用が期待される。

    一方で、個人ユーザーにとっては月額3,200円(税込)のCopilot Proが必要かどうかは、利用頻度や目的によって判断が分かれるところだ。無償版でも十分な機能を提供しているため、まずは無償版を試用し、より高度な機能が必要と感じた場合に有償版への移行を検討するのが賢明だろう。

    今後のCopilot開発への期待

    Copilotのアプリ化は、MicrosoftのAIアシスタント戦略における重要なマイルストーンと言える。今後は、ユーザーインターフェースの改善やMicrosoft Entra ID(旧AAD)との連携強化など、さらなる機能拡張が期待される。また、他のMicrosoft製品との統合や、サードパーティ製アプリケーションとの連携も進むことで、Copilotの活用範囲はより広がっていくだろう。

    ユーザーとしては、これらの変更に柔軟に対応しつつ、Copilotの機能を最大限に活用することが重要だ。AIアシスタントの進化は日々加速しており、Copilotもその波に乗って急速に発展していくと予想される。今後のアップデートや新機能の追加に注目しつつ、自身の生産性向上ツールとしてCopilotを積極的に活用していくことが推奨される。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    THEIT公式アカウント。日々の主要なITニュースを最速でお届けします。

    目次