MicrosoftがWindows 11のBetaチャネルで新機能をテスト
Microsoft は6月21日、「Windows 11 Insider Preview」Build 22635.3790(KB5039307)をBetaチャネルでリリースした。このビルドでは、モバイルデバイスの状態を確認してリモートアクセスできる新しい[スタート]画面がテストされている。
この新機能は、Windows 11にプリインストールされている「スマートフォン連携」アプリを介して利用可能だ。現時点ではAndroidデバイスのみがサポートされているが、将来的にはiOSデバイスにも対応する可能性がある。
新しい[スタート]画面で提供される機能
従来の[スタート]画面の右隣りにモバイルデバイスの情報パネルが追加される。このパネルでは以下のような機能が利用できる。
- スマートフォンのバッテリー状態や接続状況の確認
- スマートフォンに着信したメッセージ(SMS)、通話、写真へのアクセス
- 最近利用した連絡先へのアクセス
このように、Windows 11上でAndroidスマートフォンの情報を一元的に管理し、シームレスに連携できるようになるのだ。
Copilot in Windowsの変更点
また、Build 22635.3790ではウィンドウモードの「Copilot in Windows」エクスペリエンスも展開されている。他のアプリと同様に、[スタート]画面やタスクバーにピン留めして利用可能になる一方で、専用のショートカットキー[Windows]+[C]は廃止される。
Windows 11とAndroidの連携強化で利便性向上に期待
私見ではあるが、この新機能はWindows 11とAndroidデバイスとの連携をさらに深化させるものだ。PCとスマートフォンの垣根がより低くなり、ユーザーの利便性が大きく向上することが期待される。
ただし現時点ではBetaチャネルでのテスト段階であり、正式リリースまでにはまだ時間がかかりそうだ。また、iOSデバイスへの対応も待たれるところである。Microsoftには、安定性と対応デバイスの拡充を着実に進めていってほしい。
Windows 11とモバイルデバイスの連携が強化されれば、仕事の効率化やマルチデバイス環境の利便性向上につながるだろう。この新機能の行方から目が離せない。