クラッソーネと滋賀県栗東市が「空き家の除却推進に係る連携協定」を締結、「すまいの終活ナビ」「空き家価値査定シート」を県内初導入

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    クラッソーネと栗東市が空き家除却で連携協定を締結



    株式会社クラッソーネは滋賀県栗東市と「空き家の除却推進に係る連携協定」を締結した。全国的な社会課題である空き家問題への対策として、栗東市の空き家除却を推進し、安全安心なまちづくりを目指す。本締結により、クラッソーネの自治体連携実績は93自治体となった。

    空き家問題の現状と協定締結の背景



    総務省の調査によると、全国の空き家数は900万件、空き家率は13.8%と過去最高水準に達している。滋賀県でも空き家は増加傾向にあり、栗東市では約400件の空き家が確認されている。

    栗東市は空家等対策計画を策定し、空き家の利活用促進や管理不適切な空き家の解消に取り組んでいるが、管理不全空家等の未然防止や除却促進を含めた相談体制の強化が課題となっていた。

    クラッソーネは解体工事マッチングサービス「クラッソーネ」を運営し、累計14万件以上の利用実績がある。同社の空き家対策事業は国土交通省のモデル事業に3年連続で採択され、全国91自治体と連携している。

    今回の協定締結により、栗東市とクラッソーネは空き家の適正管理推進に向けて連携し、IT技術やデータを活用した自治体DXの推進も目指す。

    協定に基づく主な取り組み内容



    1. 「すまいの終活ナビ」の紹介
    2. 「お困り空き家の連絡フォーム」の導入
    3. 「空き家価値査定シート」の活用
    4. 空き家所有者等へのフライヤー配布
    5. クラッソーネのサービスや情報を活用した相談対応

    「すまいの終活ナビ」の機能拡充



    2024年10月25日より、「すまいの終活ナビ」に新サービス「空き家の迷惑度診断」と「固定資産税シミュレーター」が追加された。空き家対策特別措置法改正に対応し、空き家所有者への啓発や家じまいの検討促進を強化している。

    滋賀県内での取り組み実績



    クラッソーネは滋賀県内で米原市、長浜市、滋賀県、栗東市と連携協定を締結している。また、滋賀県との協定締結を受け、草津市、甲賀市、彦根市、愛荘町、大津市でも取り組みを開始している。

    取り組み事例として、米原市では所有者不明の老朽空き家を除却し、駐車場として活用する成果を上げている。

    栗東市の概要



    栗東市は交通の要衝として栄え、大都市へのアクセスの良さから人口が増加している。一方で、緑豊かな自然や歴史的景観も残っている。競走馬の調教施設があることから「馬のまち」としても知られている。

    本協定締結により、クラッソーネと栗東市は空き家問題の解決に向けて積極的に取り組んでいく。IT技術を活用した効率的な空き家対策と自治体DXの推進が期待される。
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