「少年ジャンプ+」「りぼん」完全監修︕ 小・中学生がデジタルツールでマンガを簡単に描き始められる 「ジャンプPAINT」スタートガイド機能を11月20日より実装︕

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    ジャンプPAINTがマンガ業界の未来を変える!小中学生向けスタートガイド機能で次世代クリエイターを育成



    株式会社集英社が運営する「週刊少年ジャンプ」公式のマンガ制作ソフト・アプリ「ジャンプPAINT」に、画期的な新機能が追加された。11月20日より実装された「スタートガイド機能」は、「少年ジャンプ+」編集部と「りぼん」編集部が共同で監修し、小中学生でも簡単にデジタルマンガ制作を始められるよう設計されている。

    マンガ業界におけるデジタル化の波は、プロの作家だけでなく、次世代のクリエイターたちにも及んでいる。近年の「りぼん小学生まんが大賞」や「りぼん×ジャンプ 小学生マンガ大賞」では、デジタルツールを使用して制作された作品が大賞を受賞するなど、若い世代のデジタル活用が目立つようになってきた。

    「ジャンプPAINT」スタートガイド機能の特徴



    新しく追加されたスタートガイド機能は、マンガ制作の初心者に特化した内容となっている。『僕のヒーローアカデミア』(堀越耕平著)や『初×婚』(黒崎みのり著)といった人気作品の実際のページを使用し、ペンの選び方からトーンの貼り方、ベタ塗りの技法まで、マンガ制作の基礎を段階的に学ぶことができる。

    特筆すべきは、この機能が完全無料で提供されていることだ。マンガ制作に興味を持つ若者たちが、経済的な障壁なくクリエイティブな活動を始められる環境を整えることで、業界全体の底上げを図る狙いがあると考えられる。

    編集部が語る「未来のマンガ家」育成への思い



    「少年ジャンプ+」編集長(デジタル担当)と「りぼん」編集長は、本機能の導入に込めた思いを次のように語っている。

    「私たち両編集部は、『今』面白い漫画が描ける方だけを応援するのではなく、『未来』のマンガ家を創出し・育てることも必要だと考えています。このスタートガイド機能を通して、フレッシュな感性を持つ小・中学生が一人でも多くマンガを描き始めてくれることを心より願っています。」

    この言葉からは、長期的視点に立った人材育成への強い意志が感じられる。即戦力となる人材だけでなく、将来の業界を担う可能性を秘めた若い才能の発掘と育成に力を入れる姿勢は、マンガ業界の持続可能な発展につながるものと期待される。

    「ジャンプPAINT」が提供する総合的なマンガ制作環境



    「ジャンプPAINT」は、単なるデジタル画材の提供にとどまらない、総合的なマンガ制作プラットフォームとして機能している。ペンやトーン、フォントなどの基本ツールはすべて無料で使用可能だ。さらに、「週刊少年ジャンプ」や「りぼん」で実際に使用されているフォントの一部も用意されており、プロの現場を意識した制作環境が整っている。

    また、Webマンガ投稿・公開サイト「ジャンプルーキー!」との連携機能も備えており、制作した作品をスムーズに発表できる場も用意されている。このように、創作から発表までの一連のプロセスをサポートする総合的なシステムは、若手クリエイターの成長を加速させる可能性を秘めている。

    マンガ業界のデジタル化が進む中、「ジャンプPAINT」の新機能は、次世代のマンガ家を育成するための重要な一歩となるだろう。小中学生がより簡単にマンガ制作を始められる環境が整うことで、多様な才能の発掘につながり、日本のマンガ文化のさらなる発展に寄与することが期待される。
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