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D-Chain、経産省J-StarXプログラムで海外展開加速へ – トレカNFT「PACKS」の国際化戦略に期待
トレーディングカードNFTマーケットプレイス「PACKS」を運営する株式会社D-Chainが、経済産業省とJETROが主催する起業家支援プログラム「J-StarX Local to Global Success Program 2024」のアクセラレーション/海外渡航フェーズに採択された。D-Chainは本プログラムを通じてアメリカを中心とした英語圏での事業展開を加速させる方針だ。
J-StarXプログラムとは – 日本発スタートアップの世界進出を支援
J-StarXは、日本の起業家やスタートアップが世界で活躍するチャンスを広げるべく、昨年度から開始された支援プログラムである。参加者は効果的なピッチ手法や市場調査、事業計画作成などのスキルを学ぶほか、グローバルなネットワーキングの機会も提供される。
今回D-Chainが採択された「Local to Global Success コース」は、地方発のスタートアップに特化したプログラムだ。海外展開を見据えたマインドセット醸成と事業加速が目的とされている。
D-Chainは11月17日から24日にかけて、シリコンバレーへの渡航プログラムに参加する。渡航前には実践的なセミナーやワークショップも用意されており、海外展開に向けた準備を進められる。
アクセラレーションプログラムの内容 – 実践的スキルと人脈構築
アクセラレーションプログラムでは、「プロダクトマネジメント」「海外展開を見据えたチーム作り」「PMF(プロダクト・マーケット・フィット)への再現性」「エクイティストーリーの描き方」など、スタートアップの成長に欠かせないトピックが取り上げられる。
また、各分野の専門家との1対1メンタリングセッションや、現地VCや投資家、大手企業とのネットワーキングイベントも予定されている。D-Chainにとっては、グローバル展開に向けた貴重な機会となりそうだ。
現地では顧客インタビューや起業家との対談、ワークショップなども実施。実際の市場ニーズに基づいたフィードバックを得ることで、事業の海外適応性を検証できる。
D-Chainの狙い – トレカNFT「PACKS」の国際化
D-Chainが運営する「PACKS」は、物理的なトレーディングカードをNFT化し、グローバル市場でリアルタイム取引を可能にするサービスだ。国際配送費や関税などの問題を解消し、世界中のユーザーがスムーズに取引できる環境を提供している。
今回のJ-StarX採択を機に、D-Chainは海外展開計画の実現を加速させる考えだ。他の参加企業との連携や知見共有も進め、日本のイノベーション推進にも貢献していく方針を示している。
Plug and Play Japanの役割 – グローバルネットワークを活かした支援
本プログラムの運営を担当するPlug and Play Japanは、シリコンバレー発のイノベーションプラットフォームの日本支社だ。40社以上の大手企業・団体がパートナーとして参画しており、そのグローバルネットワークを活かした支援力が強みとなっている。
大手企業のイノベーション支援や業界横断型アクセラレータープログラム、スタートアップ投資、政府・自治体と連携したスタートアップの海外展開支援など、多角的なアプローチでイノベーションエコシステムの発展を後押ししている。
D-Chainのような革新的なアイデアを持つスタートアップと大手企業との共創支援も、Plug and Play Japanの重要な役割の一つだ。
今後の展望 – グローバル市場でのトレカNFT普及に期待
D-Chainの「PACKS」サービスは、トレーディングカード取引のデジタル化とグローバル化を同時に実現する革新的なプラットフォームだ。J-StarXプログラムへの参加を通じて、国際的な視野とネットワークを獲得することで、さらなる成長が期待される。
トレーディングカード市場は世界的に拡大傾向にあり、NFT技術の導入による新たな可能性も注目されている。D-Chainの挑戦が成功すれば、日本発のイノベーションが世界のトレカ文化に大きなインパクトを与える可能性も秘めている。
J-StarXプログラムを通じたD-Chainの海外展開の行方に、業界関係者からも熱い視線が注がれている。