サムスンが新作Galaxy Watch FEを発表、3万円台で高機能を実現

    Galaxy Watch FE
    画像:Samsung Newsroom(https://news.samsung.com/global/first-galaxy-watch-fe-empowers-even-more-users-with-samsungs-advanced-health-monitoring-technology)より
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    サムスンが廉価版スマートウォッチを発表

    サムスン電子が新たなスマートウォッチ、Galaxy Watch FEを発表した。この新モデルはGalaxy Watchシリーズの廉価版として位置付けられており、価格は従来モデルよりも大幅に抑えられている。Bluetoothモデルが199.99ドル(約3万円)、LTEモデルが249.99ドル(約4万円)で販売される予定だ。現行のGalaxy Watch6が5万円前後で販売されていることを考えると、かなりの価格差がある。

    この価格設定により、サムスンはスマートウォッチ市場において、より幅広い層のユーザーを取り込もうとしているようだ。特に、高機能なスマートウォッチに興味はあるものの、価格が障壁となっていた消費者層をターゲットにしていると考えられる。

    Galaxy Watch FEの特徴と機能

    基本仕様と外観

    Galaxy Watch FEの基本仕様は、前世代モデルのGalaxy Watch4とほぼ同等だ。本体サイズは40mmで、プロセッサにはExynos W920を採用している。外観デザインは最新のGalaxy Watch6とほとんど変わらず、むしろFEの方が若干大きい印象さえある。

    カラーバリエーションはブラック、ピンク、シルバーの3色展開で、新しいウォッチフェイスも利用可能だ。また、オレンジとブルーのステッチが特徴的な新しいバンドも追加されている。ディスプレイにはGalaxy Watch6と同じサファイアクリスタルガラスを使用しており、耐久性も高い。

    健康管理機能の充実

    Galaxy Watch FEの大きな特徴は、廉価モデルでありながら充実した健康管理機能を備えていることだ。サムスンのBioActiveセンサーを搭載し、睡眠トラッキング、心拍数モニタリング、さらにはECG(心電図)機能まで備えている。

    ECG機能はApple Watch SEには搭載されていない機能であり、Galaxy Watch FEの大きなセールスポイントになる可能性がある。ただし、ECG機能の利用可能地域は限られており、現時点では日本での利用はできない。また、温度センサーなど一部の機能は省略されている。

    バッテリーとメモリ

    バッテリー容量は247mAhで、Galaxy Watch6の300mAhよりも小さい。メモリも1.5GBと、Galaxy Watch6の2GBよりも少ない。ストレージは16GBで、Galaxy Watch6と同等だ。これらの仕様変更は、コスト削減のための措置と考えられる。

    市場投入と今後の展望

    Galaxy Watch FEは6月24日からアメリカで発売が開始される。LTE対応モデルはその後の発売が予定されている。日本での発売時期はまだ明らかにされていないが、スマートウォッチ市場に新たな選択肢を提供することは間違いない。

    特に、スマートウォッチ初心者や、高機能モデルへのステップアップを考えているユーザーにとって、Galaxy Watch FEは魅力的な選択肢になるだろう。ただし、次期Galaxy Watch7シリーズでは大幅なデザイン変更が予想されているため、現行デザインのGalaxy Watchを購入できる最後の機会になる可能性もある。

    結論

    Galaxy Watch FEの登場は、サムスンのスマートウォッチ戦略における重要な一手と言える。高機能を維持しつつ価格を抑えることで、より多くのユーザーにスマートウォッチの魅力を伝える狙いがあるのだろう。しかし、一部機能の省略や性能の抑制など、コストカットの影響も見られる。

    消費者にとっては、自身のニーズと予算に合わせて、Galaxy Watch FEと他のモデルを比較検討することが重要だ。廉価版モデルとはいえ、十分な機能を備えているGalaxy Watch FEは、スマートウォッチ市場に新たな活気をもたらす可能性がある。今後の販売動向と市場の反応に注目が集まるところだ。

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