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Broadcomが新たなVMware Cloud Foundation機能を発表、AIとデジタル主権を強化
Broadcomは、VMware Explore 2024 Barcelonaにおいて、VMware Cloud Foundation (VCF)の新機能を発表しました。これらの機能強化により、企業のAI活用、デジタル主権確保、サイバーセキュリティ対策が大幅に向上します。
VCFは、プライベートクラウドプラットフォームとして、パブリッククラウドの俊敏性とプライベートクラウドのセキュリティを兼ね備えています。今回の発表では、VCF Advanced Servicesの拡充、エコシステムパートナーシップの強化、プライベートクラウドモダナイゼーションプログラムの拡大が含まれています。
VCFのデータサービス機能を強化
BroadcomはVMware Tanzu Data Servicesを新たに発表しました。このサービスにより、PostgreSQL、MySQL、RabbitMQ、Valkeyなどの主要オープンソースデータサービスの自動ライフサイクル管理が可能になります。AIアプリケーションの開発や運用において、堅牢なデータ基盤は不可欠であり、Tanzu Data Servicesはこのニーズに応えます。
データサービスの効率的な管理は、多くの企業にとって課題となっていました。Tanzu Data ServicesはVCFと統合されることで、この課題を解決し、開発者や運用チームの生産性を向上させます。
サイバーレジリエンスとセキュリティの強化
BroadcomはVMware Live RecoveryのGoogle Cloud VMware Engine (GCVE)サポートを発表しました。これにより、サイバー攻撃からの復旧とディザスタリカバリの両方に対応する、隔離されたリカバリ環境をGCVE上に構築できるようになります。
さらに、VCF向けVMware vDefend Advanced Serviceに生成AI基盤のインテリジентアシスト機能が追加されました。この機能により、セキュリティチームは高度な脅威に対してプロアクティブに対応し、迅速な修復が可能になります。
VMware Private AIエコシステムの拡大
BroadcomはMicrosoft Azure AI Video Indexerのサポートを発表しました。これにより、VCFプラットフォーム上で動画や音声の分析、生成AIの実行が可能になります。企業はビジネスのあらゆる領域でAzure AI Video Indexerを活用できるようになり、AIプロジェクトの迅速な価値実現が期待できます。
プライベートクラウドモダナイゼーションの支援強化
Broadcomは、プライベートクラウドモダナイゼーションプログラムへの投資を継続的に行っています。新たにVMware Certified Professional – VCF Architect認定資格を発表し、VCFソリューションの設計スキルを持つ人材の育成を促進します。
また、パートナー向けにPrivate Cloud Maturity and Optimizationツールを提供し、顧客のプライベートクラウド環境の評価と最適化を支援します。
デジタル主権への対応
BroadcomはEMEA地域で50社のVMware Cloud Service Provider (VCSP)がVCFベースのソブリンクラウドサービスを提供すると発表しました。VCFは、Confidential Computing、データ暗号化、コンプライアンス監視など、ソブリンクラウドに必要な多くのセキュリティ機能を備えています。
これらの機能強化により、BroadcomはVCFを通じて企業のデジタルトランスフォーメーションを加速し、AIの活用、サイバーセキュリティの強化、デジタル主権の確保を包括的にサポートします。