【MONO-X AI】基幹システム連携AIの特許を出願し、IBM i(AS/400)導入企業を対象に提供開始

    目次

    MONO-X AI、基幹システム連携の特許出願と提供開始



    株式会社MONO-Xは、基幹業務支援の生成AIプラットフォーム「MONO-X AI」の特許を出願し、IBM i(AS/400)導入企業向けに提供を開始した。同社は、基幹業務におけるデータ抽出、インサイト分析、レポート生成を支援する「MONO-X AI」を通じて、企業のルーティンワーク効率化と戦略的業務への集中を実現する環境構築を目指している。

    「MONO-X AI」は、「ひととAIで、働くをラクに。」をコンセプトに掲げ、企業の業務データに特化して成長する高精度AIを提供する。このプラットフォームにより、AIと人間の協力によるDXと持続的成長を支える世界の実現が期待されている。

    MONO-X AI DataAnalystの特徴と機能



    「MONO-X AI」プラットフォームの第1弾プロダクトとして、「MONO-X AI DataAnalyst」が発表された。株式会社ウェザーライトの開発協力のもと、次世代のチャットベースAIデータ分析ツールとして設計されている。

    「MONO-X AI DataAnalyst」は、ユーザーがチャットで簡単に指示を出すだけで、AIが最適なSQLクエリを生成し、データの抽出から分析までを自動で実行する。曖昧な指示にも対応し、企業固有のデータ構造に合わせた正確な結果を提供するため、データ分析の専門知識がなくても誰でも簡単にデータ活用が可能となる。

    現在、「MONO-X AI DataAnalyst」は招待制によるアーリーアクセスの受付を開始しており、基幹業務の現場での実際の利用体験が可能となっている。

    基幹システム連携AIの特許概要



    MONO-Xが出願した特許は、基幹システムと連携し、生成AIを活用するための情報処理に関するものである。特許の内容は、基幹システムに蓄積された情報を包括的に学習し、生成AIを活用してあらゆる業務に対応可能な情報処理方法、システム、およびプログラムに関するものだ。

    生成AIが基幹システムと連携し、ユーザーが自然言語で簡単に問い合わせを行える仕組みを提供することで、企業ごとの業務データに特化した回答や処理を行う。さらに、日々更新される基幹システム上のデータを常に自動的に学習し、企業組織で利用するための管理機能も備えている。

    このシステムは特定の業務や用途に限定されず、企業全体の様々な業務プロセスに適用可能であり、AIが組織のルーティン業務から戦略的な意思決定までを支援する包括的な情報処理基盤を実現する。

    協業各社からの期待の声



    株式会社イグアスの矢花達也代表取締役社長は、「MONO-X AI」が専門知識なしでも活用できる生成AIプラットフォームとして、顧客のデジタルトランスフォーメーションの実現を加速させると期待を寄せている。

    日本アイ・ビー・エム株式会社の原寛世理事は、「MONO-X AI」がIBM i ユーザーの基幹業務に新たな価値をもたらすと評価し、今後もMONO-Xとの共創を継続・強化していく意向を示した。

    株式会社ウェザーライトの嶋根啓介代表取締役は、「MONO-X AI」の開発協力を通じて、生成AIを活用した新たな経営情報の可視化手法の実現に貢献できたことを喜びとし、多くの企業の業務効率化と意思決定の質、速度の向上に役立つと確信を示している。

    MONO-X社の今後の展望



    MONO-Xの藤井星多代表取締役は、ChatGPTの登場以降、基幹業務の現場での生成AI活用方法を模索してきたと語る。「MONO-X AI」は、その解決策の一つとして取り組んでいるAI機能群であり、生成AIを基幹業務システムに組み込むためのラストワンマイルを埋めることを目指している。

    今後も、MONO-Xは企業ごとのデータ構造に対応した精度の高い生成AIの提供を続け、様々な業務シーンにおけるAI活用を推進していく方針だ。基幹業務の効率化と高度化を通じて、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させる「MONO-X AI」の更なる進化が期待される。
    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    THEIT公式アカウント。日々の主要なITニュースを最速でお届けします。

    目次