メルコインが切り開く暗号資産取引の新たな地平
株式会社メルカリの子会社であるメルコインは、2024年10月22日から段階的にメルカリアプリ内で「イーサリアムつみたて機能」の提供を開始する。メルコインは暗号資産取引を資産形成の新たな選択肢として位置づけ、2023年3月から売上金やポイントをビットコインに交換できるサービスを展開してきた。暗号資産口座数は2024年5月時点で220万口座を突破し、直近1年間の新規口座開設者数で業界首位を獲得している。
暗号資産取引の大衆化を実現した実績
メルコインの暗号資産サービスは、従来の利用者層とは異なる新規参入者を多く取り込んでおり、利用者の84パーセントが暗号資産取引初心者となっている。2024年5月にはイーサリアム取引を追加し、8月にはビットコインつみたて機能を導入するなど、着実にサービスを拡充してきた実績がある。
最短30秒で始められる革新的な口座開設システム
イーサリアムつみたて機能は、本人確認済みユーザーであれば最短30秒で申し込みが完了する。つみたての頻度は月4回、月2回、月1回から選択可能で、7日、14日、21日、28日の中から任意の日付を指定できる柔軟な設計となっている。
少額から始められる資産形成プラン
つみたて金額は1円から100万円までの範囲で設定が可能だ。500円、1,000円、5,000円、10,000円の定額コースに加え、任意の金額を設定できる自由度の高さが特徴となっている。メルカリポイントの使用も可能で、800以上の金融機関との連携により、普段使用している銀行口座からの自動引き落としが利用できる。
資金の流動性を確保する独自システム
つみたて設定は随時見直しや解除が可能で、積み立てたイーサリアムはメルペイ残高への換金を通じて、メルカリでの買い物やメルペイ、メルカードでの支払いにも利用できる仕組みを整えている。
暗号資産取引の未来像
メルコインの新サービスは、暗号資産取引の敷居を大幅に下げ、一般ユーザーにとってより身近な資産形成手段として確立されつつある。今後も暗号資産やブロックチェーン技術を活用した新しいサービスの開発が期待される。金融専門家からは、このような簡便な暗号資産投資の仕組みが、若年層の資産形成を促進する可能性があるとの見方が示されている。