筑波大発Onikle、AI搭載エンタープライズサーチ「NapAnt」を一般提供開始

    画像:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000052449.html)より

    筑波大学発のスタートアップ企業、株式会社Onikleが革新的なエンタープライズサーチエンジン「NapAnt(ナップアント)」のパブリックベータ版を一般提供開始した。NapAntは、企業内の分散した情報を横断的に検索できる画期的なシステムで、特にMicrosoftアプリケーションとの連携機能が注目を集めている。

    目次

    NapAntが実現する新時代の企業内情報管理

    NapAntは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる強力なツールだ。従来の検索システムでは困難だった、異なるアプリケーションやクラウドサービス間でのシームレスな情報検索を可能にする。

    国内初のMicrosoftアプリ連携機能

    NapAntの最大の特徴は、TeamsやOutlookなどのMicrosoftアプリケーションとワンクリックで連携できる点だ。この機能は国内初であり、ユーザーは煩雑な設定作業なしに、日常的に使用するツール内の情報をすぐに検索できる。これにより、情報の散在や属人化といった問題を解決し、業務効率の大幅な向上が期待できる。

    多様なSaaSアプリケーションにも対応

    NapAntの汎用性は高く、Microsoft製品以外にもSlack、Salesforce、GitHub、Asana、Google Workspaceなど、幅広いSaaSアプリケーションに対応している。さらに、企業内のクラウドストレージ上のデータも検索対象となるため、truly包括的な情報検索が可能となっている。

    AI技術が支える高度な検索機能

    NapAntの核となるのは、Onikle社が独自に開発した自然言語処理AIだ。この先進的なAI技術により、NapAntは単なる検索エンジン以上の機能を提供する。

    PDFファイルの全文検索機能

    従来の検索システムでは難しかったPDFファイルの全文検索にも対応している。WordやExcel、PowerPointはもちろん、PDFファイル内の情報まで漏れなく検索できるため、必要な情報を確実に見つけ出すことが可能だ。

    AI駆動の関連度ベース検索結果

    NapAntは、検索結果を単に表示するだけでなく、独自のAIアルゴリズムを用いて検索結果の関連度を分析する。これにより、ユーザーにとって最も適切な情報を優先的に提示することができ、情報探索の効率が飛躍的に向上する。

    生成AIを活用したチャット形式の情報提供

    最新の生成AI技術を採用し、チャット形式でユーザーの質問に答える機能も搭載している。これにより、従来のFAQシステムのように予め用意された質問と回答のペアに頼ることなく、柔軟で的確な情報提供が可能となっている。

    セキュリティと使いやすさの両立

    企業向けツールとして、NapAntはセキュリティと使いやすさの両立に成功している。

    ISO27001認証取得によるセキュリティ担保

    Onikle社はISO27001(ISMS)認証を取得しており、NapAntのセキュリティ対策は万全だ。顧客の機密情報を厳重に保護し、外部への漏洩リスクを最小限に抑えている。

    柔軟な権限設定機能

    NapAntは、ユーザーごとの権限設定を柔軟に行える機能を備えている。各従業員に割り当てられた権限に応じて検索結果が表示されるため、情報セキュリティを維持しつつ、必要な情報へのアクセスを確保できる。

    企業が抱える情報管理の課題解決へ

    NapAntは、多くの企業が直面している情報管理の課題に対する解決策を提供する。

    知識の継承と活用

    退職者の増加や急速な技術革新により、企業内の知識継承が課題となっている。NapAntを導入することで、過去の資料や経験者のナレッジを容易に検索・活用できるようになり、この問題の解決に大きく貢献する。

    部門間のコミュニケーション促進

    異なる部署間での情報共有や質問への迅速な回答が可能となり、組織全体のコミュニケーション効率が向上する。これにより、部門を超えた協力体制の構築や、迅速な意思決定が可能となる。

    カスタマーサポートの品質向上

    NapAntを活用することで、カスタマーサポート担当者が必要な情報に素早くアクセスできるようになる。これにより、顧客への回答時間が短縮され、サポート品質の向上につながる。

    Onikle社の今後の展望

    Onikle社は、NapAntの機能をさらに拡張し、より多くの企業のDXを支援していく方針だ。特に、生成AI技術を活用したチャットAI機能の強化に注力しており、より高度な情報提供や業務支援が可能になると期待されている。

    結論

    NapAntの登場は、企業の情報管理とDXの在り方を大きく変える可能性を秘めている。Microsoftアプリとの連携や高度なAI技術の活用により、企業内の情報を効率的に管理・活用できるようになる。今後、NapAntがどのように進化し、企業の生産性向上に貢献していくか、注目が集まっている。

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