カナダ3iQ社がソラナETF上場申請、北米暗号資産市場に新風を吹き込む

    3iQ
    画像:CISION(newswire.ca)より
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    暗号資産投資の新たな扉を開く3iQの挑戦

    3iQ社は2024年6月20日、トロント証券取引所(TSX)において北米初となるソラナの上場取引型金融商品(ETP)の発売を目指し、オンタリオ証券委員会(OSC)に目論見書を提出したと発表した。この動きは、カナダの暗号資産投資環境に大きな変革をもたらす可能性を秘めている。

    3iQの商品担当エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼トレーディング責任者であるグレッグ・ベンハイム氏は、この取り組みについて「3iQは世界基準の卓越性を確立させることを目指しており、カナダのデジタル資産投資環境を責任を持って強化するためにOSCと緊密に協力できることを誇りに思う」と述べ、同社の意欲的な姿勢を示した。

    ソラナ・ファンドがもたらす新たな投資機会

    「ソラナ・ファンド」と名付けられたこのETFは、承認されればティッカーコードQSOLで取引される予定だ。このファンドの特徴は、ソラナの価格変動へのエクスポージャーを提供するだけでなく、ネットワークが生み出すステーキング利回りへのエクスポージャーも提供する点にある。

    3iQの戦略アドバイザーであるクリストファー・マッタ氏は、このファンドの意義について「当社の目標は、限界に挑戦し続け、カナダをイノベーションのハブであり続けるようにすることだ」と語った。さらに、「ソラナのETPは、当社のイーサリアムETPと同様にステーキングが可能になる見通しで、投資家に収益を還元できるようになる」と付け加え、投資家にとっての魅力を強調した。

    3iQの先駆的な取り組みと今後の展望

    3iQは、暗号資産投資の分野で常に先駆者的な役割を果たしてきた。同社はビットコインファンドを上場させた最初のファンドマネージャーの一つであり、トロントで上場取引型のイーサリアムファンドを最初に立ち上げた実績を持つ。

    ベンハイム氏は今回の取り組みについて、「デジタル資産投資管理のパイオニアとして、当社は個人投資家や機関投資家が成長する暗号資産クラスに効率的にアクセスできるよう規制された投資手段を提供するという使命を継続することを楽しみにしている」と語った。さらに、「最高水準を体現し、クラス最高のパートナーと提携していく」と述べ、今後の展開に対する意欲を示した。

    ソラナの市場動向と今後の展望

    CoinDesk Indicesのデータによると、この発表後のソラナ(SOL)の価格は過去24時間でわずかに下落している。しかし、専門家の間では、このETFの上場が承認されれば、ソラナの価格や流動性に肯定的な影響を与える可能性があるという見方が広がっている。

    この3iQの動きは、北米の暗号資産市場に新たな活力をもたらす可能性がある。規制された環境下で提供される投資商品の増加は、機関投資家や個人投資家の暗号資産への参入障壁を下げ、市場の成熟度を高めることにつながると考えられる。今後、他の暗号資産についても同様のETFが登場する可能性があり、市場関係者の注目を集めている。

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