ShanlingからSACDプレーヤー「Shanling SCD1.3」が登場

    SCD1.3
    画像:HeyListen(heylisten.jp)より

    Shanlingから新たに発表されたSACDプレーヤー「SCD1.3」は、オーディオ愛好家の期待に応える高機能モデルとして注目を集めている。本機は単なるディスクプレーヤーにとどまらず、現代のデジタルオーディオニーズに対応した多彩な機能を搭載し、高音質再生を追求している。

    目次

    革新的な設計と高度な技術の融合

    SCD1.3は、その外観からして他のプレーヤーとは一線を画している。シンプルでエレガントなデザインは、どのようなオーディオシステムやインテリアにも調和するだろう。しかし、その真価は内部に秘められた先進技術にある。

    最新のディスク再生技術

    MediaTek製ME1389EEプレーヤーシステムと三洋電機製HD870ピックアップレーザーを組み合わせたトレイ型ドライブは、SACD、CD、そしてハイブリッドディスクの再生に対応している。このHi-Fiグレードのメカニズムにより、SACDのスムーズな読み込みとエラーフリーな再生を実現しているのだ。

    さらに、ハイブリッドディスク再生時にSACD層とCD層を素早く切り替えられる専用スイッチを装備しており、ユーザーの利便性を高めている。この細やかな配慮は、Shanlingの設計者たちがオーディオファンのニーズを深く理解していることの表れと言えるだろう。

    卓越したD/A変換技術

    D/A変換回路には、AKMのセパレートDACシステム「AK4499EX」と「AK4191」を採用している。これは同社の最上位DAPである「M9 Plus」をベースに開発されたものだ。その結果、緻密なディテールと広大で正確なサウンドステージを実現しながら、Shanlingならではのクラシカルなウォームさと滑らかさを持つサウンドを奏でることに成功している。

    多機能性がもたらす新たな可能性

    SCD1.3の魅力は、ディスク再生能力だけにとどまらない。本機は多彩な入出力端子と機能を備えており、現代のデジタルオーディオ環境に完全に対応している。

    オールインワンのデジタルハブ

    USB-DAC機能やBluetoothレシーバー機能、Wi-Fi接続によるDLNA/AirPlayネットワーク再生機能を搭載しているため、SCD1.3は単なるディスクプレーヤーを超えた存在となっている。これらの機能により、スマートフォンやタブレット、PCなど、さまざまなデバイスからの音楽再生が可能となる。

    特筆すべきは、Bluetooth 5.0に対応し、LDAC、aptX HD、aptX、AAC、SBCといった高音質コーデックをサポートしている点だ。これにより、ワイヤレス接続でも高音質な音楽再生が可能となっている。

    プリアンプとしての活用

    高品位オペアンプ「MUSES8920」を採用するPRE OUT出力と高精度のボリュームコントローラーを搭載しているため、SCD1.3はプリアンプとしても使用できる。パワーアンプやアクティブスピーカーと接続することで、シンプルながら高音質な2chスピーカーシステムを構築できるのだ。

    この機能は、オーディオシステムの簡素化や省スペース化を求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるだろう。

    操作性へのこだわり

    SCD1.3は、高度な機能を搭載しながらも、その操作性にも十分な配慮がなされている。5インチのタッチスクリーンと独自開発のインターフェース「MTouch」システムにより、直感的な操作が可能となっている。

    さらに、専用リモコンやスマートフォンアプリ「Eddict Player」からのリモートコントロールにも対応しており、ユーザーの利便性を高めている。これらの機能は、高音質と使いやすさの両立を目指すShanlingの姿勢を如実に表していると言えるだろう。

    結論:オーディオファンの期待に応える一台

    SCD1.3は、高音質再生、多機能性、操作性のすべてにおいて、オーディオファンの期待に応える製品となっている。その価格は決して安くはないが、提供される機能と性能を考えれば、十分な価値があると言えるだろう。

    Shanlingは、このSCD1.3を通じて、デジタルとアナログの融合、そして伝統と革新のバランスを見事に実現している。オーディオ機器の未来の一端を、この製品から垣間見ることができるのではないだろうか。

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