JTP、しずおかFGに生成AIソリューション提供。業務効率化と金融DXを加速

    がぞう:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000082223.html)より

    JTP株式会社がしずおかフィナンシャルグループに「Third AI 生成AIソリューション」を提供し、全社員での業務利用が開始された。この取り組みは、金融業界における生成AI活用の新たなモデルケースとなる可能性が高い。

    目次

    生成AI導入の背景と目的

    近年、金融業界でも生成AI技術の活用が注目を集めている。データ解析、新規アイデアの創出、業務プロセスの最適化など、その応用範囲は広がりを見せている。しずおかフィナンシャルグループ(以下、しずおかFG)は、この潮流を捉え、行内業務の効率化と高度化を目指して、JTP株式会社(以下、JTP)が開発した「Third AI 生成AIソリューション」の導入を決定した。

    生成AIの導入は、単にツールを導入するだけでは十分な効果を得られない。組織全体での利用促進が重要となる。JTPは、しずおかFGのシステム開発・運用を担う静銀ITソリューション株式会社と協力し、生成AI活用に関する最新技術やノウハウを共有することで、行内における生成AI運用の内製化と利活用の促進をサポートしている。

    業種特有のデータ連携課題への対応

    金融機関には、業種特有のデータが多く存在する。汎用的なデータ取り込みツールでは対応が難しい場合がある。JTPは、さまざまな業種のデータを取り扱ってきた経験を活かし、顧客のデータに適したプラグインを独自に開発する能力を持つ。この強みを生かし、しずおかFGの行内業務改善に取り組んでいる。

    Third AI 生成AIソリューションの特徴

    JTPが提供する「Third AI 生成AIソリューション」は、企業や組織における生成AIの安全な利用を実現するサービスだ。顧客自身が契約するクラウド環境にシングルテナントでインストールすることで、高度なセキュリティを確保している。

    本サービスはSaaSとして開発されているため、新機能の追加やセキュリティ強化が定期的に行われる。文章や画像の生成、組織内データとの連携による検索機能、利用促進機能など、顧客のニーズに応じた拡張機能が提供されている。直感的で使いやすいWeb UIを通じて操作できるため、ITスキルの高くない社員でも容易に利用できる点が特徴だ。

    生成AIアイデアコンテストの開催

    しずおかFG内では、生成AIの活用を促進するため、アイデアコンテストが開催されている。プロンプトコンテストと生成AI活用アイデアコンテストの2部門で構成され、革新的なアイデアを募集している。

    プロンプトコンテストでは、優れたプロンプトをThird AI 生成AIソリューションのテンプレートとして実装することを目指している。一方、活用アイデアコンテストでは、生成AIを用いた社内業務改善や新規ビジネスのアイデアを募集し、実際のサービスとして実装することを目標としている。

    金融業界における生成AI活用の展望

    しずおかFGは、生成AIの利用領域をさらに拡大するため、行内データとの連携を予定している。利用者が情報を検索する際に、生成AIが行内規定などのデータから必要な情報を取得し回答を生成することが可能になる。文書作成の効率化や、行内の問い合わせ対応にかかる負荷軽減が期待されている。

    JTPは、今回の実績を基に、金融業界における生成AIの新たな活用モデルの確立と展開を目指している。金融機関特有の規制やセキュリティ要件に対応しつつ、業務効率化や顧客サービス向上を実現する手法を模索していくことになるだろう。

    ソフトバンクとの協業による相乗効果

    本プロジェクトは、ソフトバンク株式会社との共同で実施されている。ソフトバンク株式会社 法人統括 東海営業本部 本部長の田上学氏は、JTPの技術力とソフトバンクのノウハウを組み合わせることで、しずおかFGにおける生成AIの積極的な活用と業務効率化に貢献できることへの期待を述べている。

    この協業により、通信技術と金融サービス、AI技術の融合が進み、より革新的なソリューションが生まれる可能性がある。金融DXの加速に向けて、業界を超えた連携が重要になってくるだろう。

    金融機関のDX推進における生成AIの役割

    しずおかFGの取り組みは、地域金融機関におけるDX推進の好例となりうる。基本理念「地域とともに夢と豊かさを広げます。」のもと、地域やお客さまの課題解決支援に取り組むしずおかFGにとって、生成AIの活用は重要な戦略の一つだ。

    2023年4月からスタートした第1次中期経営計画「Xover-新時代を拓く」では、2030年に目指す姿を「すべてのステークホルダーがサステナブルかつ幸福度が高まっている状態」と定めている。「地域共創戦略」「グループビジネス戦略」「トランスフォーメーション戦略」「グループガバナンス戦略」の4つの基本戦略を展開する中で、生成AIの活用は特に「トランスフォーメーション戦略」の核となる可能性が高い。

    生成AIの導入により、業務プロセスの最適化だけでなく、新たな金融サービスの創出や、地域の課題解決に向けた革新的なアプローチが可能になるかもしれない。例えば、地域の中小企業向けのAIを活用した経営支援サービスや、個人顧客向けのパーソナライズされた金融アドバイスなど、従来の銀行業務の枠を超えたサービス展開が考えられる。

    金融機関が生成AIを活用することで、単なる効率化だけでなく、顧客体験の向上や新たな価値創造につながる可能性がある。しずおかFGの取り組みは、他の地域金融機関にとっても参考になる事例として注

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