三菱地所とDXYZ、エイペスト高級マンション「Fullea」に革新的スマートホーム技術を導入

    画像:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000138677.html)より
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    都市型レジデンス「Fullea」の概要と特徴

    エイペストが開発する都市型レジデンスシリーズ「Fullea」は、都心部での快適な生活を追求したオリジナルブランドだ。「Full」(英語で「いっぱい」)と「Lea」(ハワイ語で「喜び・幸福」)を組み合わせた名称が示すように、居住者に喜びと幸福感に満ちた空間を提供することを目指している。

    立地条件、設備の仕様、快適性に徹底的にこだわり、多様化する現代のライフスタイルやニーズに応えるべく、業界に先駆けてスマートホーム機器を標準採用してきた実績がある。今回の新たな取り組みは、その延長線上にあり、さらなる居住価値の向上を図るものだ。

    三菱地所の「HOMETACT」とDXYZの「FreeiD」の標準採用

    今般、「Fullea」シリーズにおいて、三菱地所株式会社の総合スマートホームサービス「HOMETACT」と、DXYZ株式会社の顔認証プラットフォーム「FreeiD」が標準採用されることとなった。この決定は、入居者の満足度向上と、物件の運用・管理の最適化を目指す中で下された。

    「HOMETACT」の機能と特徴

    「HOMETACT」は、2021年11月にサービスを開始した比較的新しいスマートホームサービスだ。専用アプリやスマートスピーカーを介して、スマートロック、エアコン、照明など、複数メーカーの多様なIoT機器を一元的に操作・管理できる。日本の住環境に適した設計で、導入のしやすさが特徴となっている。

    三菱地所グループ内外の物件での導入が進む一方で、様々な商品・サービスとの連携を通じて、新たな顧客体験や付加価値の創出にも取り組んでいる。2023年6月には、ICT分野での優れた取り組みを表彰するMM総研大賞2023の「スマートホーム分野」で最優秀賞を受賞するなど、その革新性が高く評価されている。

    「FreeiD」がもたらす顔認証技術の革新

    DXYZが開発・提供する「FreeiD」は、スマートフォンアプリを通じて一度顔を登録するだけで、日常生活のさまざまな場面で顔認証を活用できるプラットフォームだ。入退室や本人確認、決済などを顔認証で行うことができ、鍵や財布を持ち歩く必要性を大幅に減少させる。

    「FreeiDマンション」ソリューションでは、エントランスやエレベーターなどの共用部から各住戸まで、完全に鍵を不要とする「オール顔認証マンション」を実現している。2024年7月末時点で、すでに100棟の導入実績がある。

    「Fullea」シリーズにおける具体的な導入計画

    「Fullea」シリーズでは、Fullea世田谷Ⅲ、(仮称)Fullea新宿御苑、(仮称)Fullea新宿下落合、(仮称)Fullea白金台、(仮称)Fullea芝、(仮称)Fullea上落合、(仮称)Fullea両国、(仮称)Fullea新宿河田の8物件に「HOMETACT」と「FreeiD」の導入を計画している。

    導入される基本パッケージの詳細

    「Fullea」シリーズでは、共用部のエントランス、集合郵便受け、ゴミ置き場に加え、各戸の玄関まで「FreeiD」の顔認証システムが採用される。居住者は手を使わず、顔をかざすだけで解錠・通過が可能となり、鍵を取り出す手間が省ける。

    各戸の玄関には、「HOMETACT」から一時的に有効なパスワードを発行できる大崎電気工業製のスマートロック「OPELO」も採用される。顔認証と併用することで、利便性と高度なセキュリティを両立させている。

    住戸内には、IoT対応の「スマートスイッチ」「給湯リモコン」「エアコン」が全戸に標準装備され、「HOMETACT」から一元的に制御が可能だ。さらに、ロボット掃除機や音楽スピーカー、スマート照明など、居住者が所有する機器との連携も可能で、ライフスタイルに合わせた住空間のカスタマイズが容易になる。

    スマートホーム技術がもたらす生活の変革

    「HOMETACT」と「FreeiD」の導入は、単なる利便性の向上にとどまらず、都市生活のあり方そのものを変革する可能性を秘めている。顔認証による入退室管理は、セキュリティの強化だけでなく、高齢者や障がい者にとっての生活の質の向上にもつながるだろう。

    また、IoT機器の一元管理は、エネルギー効率の最適化にも貢献する。例えば、外出時に自動で電気を消したり、季節や時間帯に応じて最適な室温を維持したりすることで、省エネルギーと快適性の両立が期待できる。

    今後の展開と業界への影響

    「Fullea」シリーズでの「HOMETACT」と「FreeiD」の標準採用は、高級マンション市場における新たな基準となる可能性がある。今後、他のデベロッパーも同様のスマートホーム技術の導入を検討するようになるかもしれない。

    さらに、このような取り組みは、不動産業界全体のデジタル化を加速させる契機となるかもしれない。物件管理や入居者とのコミュニケーションなど、様々な面でITやAIの活用が進むことで、業界全体の効率化と顧客満足度の向上につながることが期待される。

    「Fullea」シリーズにおける「HOMETACT」と「FreeiD」の導入は、都市型高級マンションの新たな標準を示すものであり、今後の不動産市場の動向に大きな影響を与えるものと考えられる。

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