マネーフォワードケッサイと「Yoom」の画期的な提携
マネーフォワードケッサイ株式会社は2024年8月20日、ハイパーオートメーションツール「Yoom(ユーム)」との連携を開始したと発表した。この連携により、ユーザーは「Yoom」が対応する160種類以上の他社ツールと「マネーフォワード ケッサイ」を接続することが可能となり、業務の自動化がさらに進展すると見込まれる。
「マネーフォワード ケッサイ」は企業の請求業務を代行するサービスであり、与信から督促までを一括して代行する入金保証付きプランと、請求書の発送・入金消込などの基本業務のみを代行する請求代行プランを提供している。今回のAPI連携によって、ユーザーはCRMツールや表計算ソフト、チャットツールなどと「マネーフォワード ケッサイ」を連携させることが可能となり、与信審査に必要な顧客登録や審査結果の確認といった企業間後払い決済に関連する業務を自動化できるようになる。
日本企業が直面する人材不足とDX推進の課題
日本の生産年齢人口(15~64歳)は1995年をピークに減少を続けており、2050年には5,275万人(2021年から29.2%減)まで落ち込むと予測されている。この人口減少の中で生産性を維持・向上させるためには、DX(デジタルトランスフォーメーション)による業務効率化が不可欠となっている。
しかしながら、日本企業の80%以上がDX人材の不足を感じているという現状がある。このような状況下で、プログラミングの知識がなくてもノーコードで他社ツールと連携できる「Yoom」は、DX人材が不足している企業にとって導入しやすいソリューションとなっている。
「Yoom」が提供する革新的な自動化機能
「Yoom」は、AI・API・RPA・OCRなど様々な技術を組み合わせてデスクワークを自動化するハイパーオートメーションツールだ。従来のRPAでは実現が難しかった多くの事務作業を、簡単に自動化することができる点が特徴となっている。
マネーフォワードケッサイは、「Yoom」との連携を通じてユーザーの業務のさらなる自動化を促進し、企業が本質的な業務に集中できる環境づくりを支援していく方針だ。
「マネーフォワード ケッサイ」がもたらす業務効率化と経営改善
「マネーフォワード ケッサイ」は、与信から督促までを一括して代行する入金保証付きの企業間後払い決済サービスだ。また、入金保証なしで請求書の発送・入金消込などの基本業務のみを代行する請求代行プランも用意されており、企業のニーズに合わせて選択することができる。
業務効率化の実現
「マネーフォワード ケッサイ」を利用することで、取引データを入力するだけで取引先の与信審査、請求業務、入金管理が自動で行われる。さらに、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応した適格請求書(インボイス)の発行も可能となっている。請求に関する一連の業務を「マネーフォワード ケッサイ」が代行することで、バックオフィス業務の負担とコストの削減が実現できる。
売上増加と資金繰り改善
入金保証付きプランを利用した場合、与信審査結果が最短で数秒で判明するため、サービス提供までのスピードが向上し、売上増加につながる可能性がある。また、審査通過後は確実に入金されるため、貸し倒れリスクから解放される。入金日の見通しが立つことで、資金の有効活用も可能となる。
今後の展望と期待される効果
マネーフォワードケッサイと「Yoom」の連携は、日本企業のDX推進と業務効率化に大きな影響を与えると考えられる。特に中小企業や人材不足に悩む企業にとって、この連携はDX推進の大きな助けとなる可能性がある。
今後は、さらに多くの企業がこのようなツールを活用し、業務の自動化や効率化を進めていくことが予想される。また、この動きが日本企業全体の生産性向上につながり、労働力人口の減少という課題に対する一つの解決策となることも期待される。
マネーフォワードケッサイと「Yoom」の連携は、日本のビジネス環境に新たな可能性をもたらす画期的な取り組みと言えるだろう。今後の展開と、日本企業へのさらなる普及が注目される。