メタバースWeb3のコンテンツ企画・ディレクションを手がけるVma plus株式会社が、自社のメタバースプラットフォーム「Vma plus Station」に革新的な新機能「LIVECHEKI」を導入した。この機能により、ユーザーはバーチャル空間で行われるライブ配信や動画の一瞬を切り取り、世界に1枚だけのオリジナル画像として保存できるようになった。
メタバースライブの新たな楽しみ方を提供
Vma plus Stationに追加された「LIVECHEKI」機能は、メタバース内で投影されているライブ配信や動画などの映像をスクリーンショットとして保存し、特別なフレームを付けることができる画期的なシステムだ。従来のメタバースライブでは、その場限りの体験に留まっていたが、この機能によってユーザーは思い出を形として残すことが可能となった。
LIVECHEKIフレームはイベント主催者が用意するため、各イベントに合わせた独自のデザインを楽しむことができる。ユーザーは好みのフレームを選択し、ライブの決定的瞬間と組み合わせることで、唯一無二のLIVECHEKI画像を作成できるのだ。
LIVECHEKI画像の取得方法と仕組み
LIVECHEKI画像を入手するためには、「LIVECHEKIチケット」が必要となる。このチケットはメタバース空間内のメニューから購入可能だ。各フレームごとに必要なチケット枚数が設定されており、選択したフレームに応じた枚数のチケットを消費することで、LIVECHEKI画像を取得できる仕組みになっている。
画像の取得方法には2つの選択肢がある。1つはVma plus Stationの購入履歴からダウンロードする方法、もう1つはVma plus Stationに登録しているメールアドレスを利用してダウンロードする方法だ。ユーザーの利便性を考慮し、複数の取得方法を用意している点も注目に値する。
LIVECHEKI機能の技術的特徴
LIVECHEKI機能で使用されるフレームのサイズは、横720px × 縦720pxの正方形だ。このサイズに合わせて、スクリーンの中心から上下左右に360pxずつの範囲を撮影することができる。興味深いのは、スクリーンに放映されている映像の配信サイズが異なる場合でも、720pxに自動調整されて撮影される点だ。
例えば、横1920px × 縦1080pxや横768px × 縦432pxの映像であっても、720pxに伸縮させて撮影される。このような柔軟な対応により、様々な形式の配信に対応できる汎用性の高さが窺える。
LIVECHEKI撮影の手順
LIVECHEKI画像の撮影は、非常にシンプルな手順で行うことができる。まず、メニュー一覧から「ライブチェキ」メニューをクリックして撮影モードに入る。次に、「撮影」ボタンをクリックしてスクリーンの映像のスクリーンショットを撮影する。最後に、ライブチェキフレーム選択画面で完成イメージのプレビューを確認し、「チケットを使ってダウンロード」ボタンをクリックする。
この一連の流れにより、ダウンロードに必要な分のチケットが消費され、完成したLIVECHEKI画像を取得することができる。ユーザーフレンドリーな設計により、技術に詳しくないユーザーでも簡単に利用できる点が大きな特徴だ。
Vma plusの戦略と今後の展望
Vma plus株式会社は、2021年10月に設立された比較的新しい企業だ。東京都品川区に本社を置き、メタバースとWeb3の分野で先進的なサービスを展開している。LIVECHEKI機能の導入は、同社がメタバース市場におけるユーザーエクスペリエンスの向上に注力していることを示している。
この新機能は、単なる技術的な進歩以上の意味を持つ。メタバース空間での体験を物理的な形で残すことができるようになったことで、バーチャルとリアルの境界線が一層曖昧になったと言える。今後、このような機能がメタバース業界のスタンダードとなり、さらなる発展を促す可能性がある。
Vma plusの今後の展開に注目が集まる中、メタバース業界全体がどのように変化していくのか、その動向を見守る必要があるだろう。LIVECHEKI機能は、メタバースの新たな可能性を切り開く先駆けとなる可能性を秘めている。