アユート、プラチナコーティングのA&ultima SP3000限定モデルを77万円で発売

    Aultima SP3000
    画像:Astell&Kern(www.iriver.jp/products/product_228.php)より

    アユートが、Astell&Kern(アステルアンドケルン)の最上位DAPモデル「A&ultima SP3000」のプラチナコーティング限定版を8月10日に発売すると発表した。全世界300台限定の特別仕様で、価格は770,000円(税込)となる。この限定モデルは、高級感と耐久性を兼ね備えた仕様となっており、オーディオ愛好家の注目を集めている。

    目次

    プラチナコーティングが施された贅沢な外観

    A&ultima SP3000の限定モデルは、通常版と同じ904Lステンレス鋼を使用した筐体に、プラチナコーティングを施している。プラチナは耐食性が高く変色しにくい貴金属であり、製品の外観に高級感と耐久性をもたらす。

    コーティングにはPVD技術が用いられており、真空チャンバー内でプラチナを高温で気化させ、プラズマ状態のイオン化ガスを形成する。その後、ステンレス表面に均一に蒸着させる方法を採用している。さらに、指紋防止のAFコーティングも追加されており、美しい外観を長く保つことができる仕様となっている。

    高級馬革「コードバン」製の専用ケース

    限定モデルには、プラチナの輝きを引き立てるアクセサリーとして、高級馬革「CORDOVAN(コードバン)」を使用した専用ケースが付属する。コードバンは「革のダイヤモンド」と呼ばれるほど貴重な素材で、一頭の馬の臀部にわずかにしか存在しない。

    日本のなめし工場で生産されるこのレザーは、コーティングを施したような艶やかな質感が特徴だ。他のレザーにはない美しさと抜群の耐久性を兼ね備えており、限定モデルの価値をさらに高めている。

    最先端の音質と機能を継承

    A&ultima SP3000の限定モデルは、通常版と同じ高度な音質と機能を備えている。旭化成エレクトロニクス(AKM)のフラグシップDACチップ「AK4499EX」を4基搭載し、デジタル信号処理専用チップ「AK4191EQ」を2基組み込んでいる。

    デジタルとアナログの信号処理を完全に分離し、バランスとアンバランス回路も独立させた「HEXAオーディオ回路」を採用している。この設計により、高品質な音楽再生を実現している。

    多彩な出力端子とサウンドソリューション

    本機は3種類の出力端子を搭載している。3.5mmアンバランス(光デジタル出力兼用)、2.5mm 4極バランス、4.4mm 4極バランス(GND接続あり)が用意されており、様々なヘッドホンやイヤホンに対応できる。

    また、ブランド独自のサウンドソリューション「TERATON ALPHA(テラトン・アルファ)」を採用し、電源ノイズや増幅時の歪みを低減している。原音に忠実な再生を追求しており、オーディオファイルの期待に応える性能を有している。

    高性能ハードウェアと快適な操作性

    A&ultima SP3000限定モデルは、クアルコムのSoC「Snapdragon 6125」と8GBのDDR4メモリーを搭載しており、快適な操作性を確保している。デジタル回路や無線通信部はモジュール化されており、音質への悪影響を最小限に抑える工夫がなされている。

    バッテリー性能も優れており、連続再生時間は約10時間(FLAC 44.1kHz/16bit、ボリューム80、画面オフで再生時)となっている。また、急速充電QC3.0をサポートしているため、短時間での充電も可能だ。

    オーディオ愛好家の期待に応える限定モデル

    A&ultima SP3000のプラチナコーティング限定モデルは、高級DAPの頂点に立つ製品として注目を集めている。300台限定という希少性と、プラチナコーティングやコードバン製ケースといった贅沢な仕様は、コレクターやオーディオ愛好家の心を掴むだろう。

    音質面でも妥協のない設計が採用されており、最高級のリスニング体験を提供する。77万円という価格は決して安くないが、その価値に見合う製品であると言える。オーディオ業界における技術の粋を集めた本製品は、音楽を心から愛する人々にとって魅力的な選択肢となるだろう。

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