揚羽とNHN テコラスが業務提携、企業のWebインフラとブランディングを強化

    株式会社揚羽
    画像:株式会社揚羽(AGEHA Inc.)(www.ageha.tv/)より
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    業務提携の背景と狙い

    揚羽株式会社とNHN テコラス株式会社が業務提携を開始した。この提携は、企業のWebサイト運用とブランディング支援を強化することを目的としている。両社の専門性を組み合わせることで、顧客企業に対してより包括的なサービスを提供することが可能になる。

    揚羽は、コーポレートブランディングの分野で幅広い実績を持つ企業だ。人材の定着や採用、社外への情報発信など、企業のブランド価値向上に関する多角的な支援を行っている。戦略策定からWebサイト制作、マーケティングまで一貫したサポートが特徴となっている。

    一方、NHN テコラスはITインフラサービスの提供に強みを持つ。特に、クラウドサービスの導入や最適化、先端技術の活用支援において高い評価を得ている。同社が提供する「C-Chorus」は、5,000契約を超える実績を持つクラウド総合支援サービスだ。

    WordPressホスティングサービスの活用

    NHN テコラスは2023年から、企業向けWordPressクラウドホスティングサービス「WP-Chorus」を展開している。このサービスは、企業がインフラ運用の負担を軽減できるよう設計されている。WordPressをクラウド環境に自動構築し、NHN テコラスがインフラ運用やセキュリティ機能を担うSaaSタイプのサービスとなっている。

    提携によるシナジー効果

    この業務提携により、両社の強みを活かしたサービス提供が可能になる。NHN テコラスのITインフラ構築やWordPress運用のノウハウと、揚羽のコーポレートブランディング支援の専門性を組み合わせることで、顧客企業に対してより総合的なサポートを行うことができる。

    具体的には、Webサイトの戦略立案から要件定義、設計、デザイン、構築支援までを一貫して行うことが可能になる。さらに、サイトの安定した運用と、ブランディング施策の効果的な展開を同時に支援することができる。

    企業価値向上への貢献

    この提携は、単なるWebサイト構築にとどまらない。企業が多様なステークホルダーに向けて効果的に情報を発信し、企業価値を継続的に高めていくための総合的なソリューションを提供することを目指している。コーポレートサイトや採用サイトなど、企業にとって重要な情報発信の場を最適化することで、ブランド力の強化につなげることができる。

    今後の展開と市場への影響

    両社は今後、さらにアライアンスを強化し、顧客企業の課題に即したサービスの提供を目指している。コーポレートブランディング支援を継続しながら、企業価値向上に向けた取り組みを加速させる方針だ。

    現時点では、この提携が2024年9月期の揚羽の業績に与える影響は軽微とされている。しかし、長期的には両社のサービス拡充や顧客基盤の拡大につながる可能性がある。今後の展開次第では、企業のWebマーケティングやブランディング市場に一定の影響を与える可能性もあるだろう。

    市場動向と今後の課題

    企業のデジタル化が加速する中、Webサイトの重要性はますます高まっている。同時に、サイバーセキュリティの脅威も増大しており、安全で安定したWebサイト運用の需要は今後も拡大すると予想される。

    一方で、単にWebサイトを構築・運用するだけでなく、いかに効果的にブランドメッセージを発信し、企業価値を高めていくかが課題となっている。この提携は、そうした市場ニーズに応える試みとして注目される。

    今後は、両社のサービスがどのように統合され、顧客企業にどのような付加価値を提供できるかが重要になるだろう。また、急速に進化するAI技術やデジタルマーケティングツールをいかに活用していくかも、成功の鍵を握ると考えられる。

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