観光業界の課題に立ち向かう革新的なデザインツール
株式会社プレスリーは、ホテル旅館・温浴施設向けのデザインツール「pressly®︎(プレスリー)」を2024年7月26日に正式リリースした。このツールは、観光業界が直面する人手不足やDX化の遅れといった課題に対応するために開発された。
pressly®︎の特徴は、直感的な操作性と高品質なデザインフォーマットを組み合わせることで、誰でも簡単に魅力的な掲示物を作成できる点だ。特に、毎月の販促物制作にかかる時間を最大約94%削減できる機能が注目を集めている。
イベントカレンダー作成機能で効率的な情報発信
pressly®︎のイベントカレンダー作成機能は、施設情報と固定イベントの初期設定だけで、毎月のイベントカレンダーをわずか3分で制作することができる。70種類以上のデザインから選択でき、季節感のある華やかな予告が可能となる。
この機能により、常連客の再来店を促進する効果が期待できる。実際に、深川市の温浴施設では、A1サイズに印刷したイベントカレンダーを受付横に大きく設置し、効果的な告知を行っている。
多様な掲示物作成で施設の魅力を向上
pressly®︎の掲示物作成機能は、100種類以上のデザインテンプレートを提供している。レストランのメニューや営業時間変更のお知らせなど、施設内の様々な掲示物を簡単に作成できる。
用途に合わせた文章が予め挿入されているため、ゼロから考える必要がなく、スムーズな制作が可能だ。さらに、フリーイラストやフリー画像を使用できるため、写真がない場合でも魅力的な掲示物を作成できる。
画像加工機能で効率的なSNS運用
pressly®︎は、SNS更新やOTA登録時に便利な画像加工機能も搭載している。3サイズのトリミング機能と1MB以下のサイズ軽量化機能により、1枚あたり10秒で画像加工が完了する。
この機能により、SNSでの情報発信がより効率的になる。芦別市の温浴施設では、公式LINEアカウントなどのSNSでイベントカレンダーを送付し、常連客の再来店を促進している。
実証実験で効果を確認
pressly®︎の効果は、実際の施設での実証実験で確認されている。テスト導入を行った施設では、pressly®︎で制作したソフトクリームの販促掲示物により、前年同月比で注文数が35%増加した。
このような結果から、pressly®︎を効果的に活用することで、レストランや売店の売上向上が期待できる。札幌市の温浴施設では、カラー印刷したイベントカレンダーを配布用に設置し、顧客の自宅掲示を促すことで再来店率の向上につなげている。
安心の定額制サービス
pressly®︎は、月額19,800円(税別)のスタンダードプランと、50室以下の小規模施設向けに9,800円(税別)の割引プランを提供している。どちらのプランもダウンロード数とユーザー数に制限がなく、契約締結後は最短1営業日で利用可能だ。
観光業界の未来を見据えた取り組み
株式会社プレスリーの代表取締役である渕上菜摘氏は、観光業界の課題解決に向けて積極的に取り組んでいる。pressly®︎以外にも、ホテル旅館の販売代行サービスやフルオーダーのデザイン制作など、多様なサービスを展開している。
今後は、限られたリソースでも現存の魅力を磨き、積極的に売上を作ることができる「ブランディング事業」の展開を予定している。観光業界の人手不足問題に対して、単なる業務効率化だけでなく、付加価値の創出にも注力する姿勢が見られる。
pressly®︎の登場により、観光業界のDX化が加速することが期待される。人手不足問題の解決だけでなく、施設の魅力向上や顧客満足度の向上にもつながる可能性を秘めている。今後の展開に注目が集まる。