新たな連携で地域経済の活性化を目指す
株式会社マクアケの「Makuake Incubation Studio」(MIS)と株式会社NTT DXパートナーが2024年8月1日から連携を開始する。この提携により、地方の中小ものづくり企業に対する新商品企画開発の支援が強化される。両社の強みを活かし、地方企業による新規事業の創出を加速させる狙いがある。
中小企業支援の取り組みが結実
MISは「Makuake」でのプロジェクト実施前から事業者に寄り添い、独自技術や素材を活用した新商品の企画開発から一般販売までを幅広くサポートしてきた。2023年6月からは中小企業向けのサポートメニューを提供し、日本各地のメーカーを支援してきた実績がある。
一方、NTT DXパートナーは通信分野で培った技術やノウハウを活かし、地域企業や自治体の可能性を引き出すDX支援を行ってきた。2024年8月1日からは新商品プロデュース事業を開始し、MISと連携して新商品コンサルティングサービスを提供する予定だ。
地方企業の技術力を新たな市場開拓へ
両社の連携は、日本経済の大多数を占める中小企業の競争力向上を後押しする取り組みとして注目される。少子高齢化や労働者不足による購買力の低下、デジタル化に伴う販売経路の変化、価値観の多様化など、中小企業を取り巻く環境は厳しさを増している。
新商品開発の重要性が高まる背景
こうした市場環境の変化を受け、これまでと異なる市場の開拓につながる新商品開発は、中小企業にとってますます重要性を増している。MISが培ってきた新商品開発のノウハウと、NTT DXパートナーの幅広い企業や生活者との接点を組み合わせることで、より多くの企業の成長に貢献できると期待されている。
連携による具体的な支援内容
NTT DXパートナーの顧客企業に対し、MISが新商品の企画開発を支援する。個別のコンサルティングサービスの提案に加え、地域企業の社員と生活者が共に参加する新商品開発ワークショップの共催も予定されている。
「Makuake」を活用した新商品デビュー
さらに、開発された新商品のデビューには「Makuake」の活用が促進される。これにより、一般販売時の後押しとなる実績づくりにも貢献することが見込まれる。クラウドファンディングを通じて市場の反応を確認しながら、商品の改良や販売戦略の立案に活かすことができるだろう。
今後の展開と期待される効果
マクアケは今後も様々なパートナー企業との連携を深め、「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」というビジョンの達成を目指している。
地方創生への貢献
この連携により、地方の中小企業が持つ技術力や独自性を活かした新商品開発が活性化されると考えられる。結果として、地方経済の活性化や雇用創出にも寄与する可能性がある。
イノベーション創出の期待
また、大企業とは異なる視点や機動力を持つ中小企業の新商品開発が促進されることで、日本全体のイノベーション創出にも良い影響を与えるかもしれない。多様な企業が新しい価値を生み出すことで、日本の産業競争力向上にもつながることが期待される。
マクアケとNTT DXパートナーの連携は、地方の中小企業支援という観点から注目に値する取り組みと言えるだろう。今後の展開と成果に注目が集まる。