RocktoonとGMOリサーチ&AIが戦略DXで提携、AIと実データで精度向上へ

    4社業務提携
    画像:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000139157.html)より
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    業務提携の背景と目的

    戦略設計の分野においては、依然として個人の能力に頼る部分が大きく、デジタルトランスформーション(DX)の進展が遅れているのが現状だ。この課題に対応するため、株式会社ロックトゥーン(以下、Rocktoon)とGMOリサーチ&AI株式会社(以下、GMOリサーチ&AI)は2024年7月11日、業務提携契約を締結した。

    両社は、それぞれの強みを生かしたサービス連携により、戦略立案から仮説検証までをワンストップで提供することを目指している。具体的には、GMOリサーチ&AIのネットリサーチプラットフォーム「GMO Market Observer」とRocktoonのAI戦略DXサービス「MaStaa」を連携させることで、より精度の高い戦略立案と検証が可能になるという。

    システム連携によるサービス機能の概要

    本提携により実現する主な機能は以下の通りだ。

    1. 「MaStaa」で作成した戦略を基に、AIが調査概要や調査票を自動作成
    2. 「MaStaa」から「Japan Cloud Panel」の会員にアンケートやインタビューを実施
    3. AIによるアンケート結果の分析と「MaStaa」へのフィードバック
    4. 分析データを「MaStaa」に取り込み、戦略設計の精度向上や新たな選択肢の提案

    このサービス連携により、アンケート実施の手軽さ、調査設計や調査票作成におけるバイアスの排除、スピーディーかつ信頼性の高いデータ取得などのニーズに応えることが可能となる。

    AIと実データの融合がもたらす精度向上

    本提携の最大の特徴は、AIによる分析と実際の調査データを組み合わせることにより、より精度が高く信頼性のあるデータを効率的に提供できる点だ。AIが導き出したデータに加えて、実際の調査モニターから得られた回答データを組み合わせることで、データの信憑性と正確性が大幅に向上すると期待されている。

    サービスの対象と期待される効果

    本サービスは、戦略系コンサルティングファーム、マーケティング支援企業、大手企業のマーケティング部門や営業部門などを主な対象としている。「MaStaa」を活用することで、クライアント企業へのマーケティング戦略の素早い提案が可能となり、AIが必要なペルソナ情報や適切な販売戦略などの情報を生成する。

    一方、「GMO Market Observer」は、2,900万人以上のパネルネットワーク「Japan Cloud Panel」を活用し、質の高い調査データの獲得を可能にする。両社の連携により、これまでマーケティングのノウハウ不足などの理由からリサーチの依頼ができなかった企業にも、高度なマーケティングサービスの提供が可能となった。

    今後の展開と業界への影響

    本提携は、戦略DXの分野に新たな可能性をもたらすものとして注目されている。将来的には、マーケティングデータの相互利用のワンストップ化やAI分野での更なる連携を含む、密接な協力関係の構築が計画されている。

    業界専門家は、「この提携により、戦略立案プロセスの効率化と精度向上が期待できる。特に、AIと実データの融合は、これまでにない高度な戦略立案を可能にする可能性がある」と評価している。

    一方で、AIの活用が進む中で、人間の創造性や直感的判断の重要性も指摘されている。AIと人間のスキルをいかにバランス良く組み合わせていくかが、今後の課題となるだろう。

    まとめ

    RocktoonとGMOリサーチ&AIの業務提携は、戦略DXの新たな局面を切り開く可能性を秘めている。AIの分析力と実データの信頼性を組み合わせることで、より精度の高い戦略立案と検証が可能となり、多くの企業にとって有益なツールとなることが期待される。今後の展開と、マーケティング業界全体への影響に注目が集まっている。

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