インターグ、看護休暇と子ども休暇を導入、従業員の家族ケアと子育てを全面支援

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    画像:インターグ株式会社(interg.co.jp/)より
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    従業員の幸せを重視する新制度で働きやすさ向上へ

    インターグ株式会社が2024年7月1日より、「看護休暇」と「子ども休暇」という新制度を導入した。この取り組みは、従業員の家族ケアと子育てを支援し、ワークライフバランスの向上を図るものだ。同社は「一人の幸せから、世界を変える。」というミッションを掲げており、今回の制度導入はその具現化といえる。

    新制度では、正社員を対象に年間5日の看護休暇が付与される。小学生以下の子どもがいる場合は、子ども1人につき5日が追加される。また、中学生以下の子どもを持つ正社員には、子ども1人につき年間5日の子ども休暇が与えられる。両制度とも有給で、全休または半休単位で取得可能だ。

    少子高齢化社会への企業の対応

    日本社会が直面する少子高齢化の課題に対し、企業による両立支援の取り組みが不可欠となっている。2023年の出生数は72万7千人と過去最少を記録し、高齢者人口は29.1%に達している。育児については改善の兆しが見られるものの、介護分野では年間約10万6千人が家族の介護・看護を理由に離職しており、その約6割が介護開始から半年未満という早期段階で発生している。

    企業による両立支援の重要性

    仕事と育児・介護の両立支援は、単に従業員の福利厚生を向上させるだけでなく、企業の競争力強化にもつながる重要な取り組みだ。インターグの那須剛代表取締役社長は、新制度導入について次のように語っている。

    「従業員が安心して家族のケアや子育てに取り組める環境を整えることで、より各々が個性を活かして働きやすくなり、企業としての競争力も高めていけると思っています。」

    新制度の詳細と期待される効果

    看護休暇制度は、病院の付き添いや家族の体調不良時の看病などに利用できる。子ども休暇制度は、入学式や卒業式、参観日、文化祭、運動会などの学校行事に加え、習い事の発表会なども対象としている。

    これらの制度により、従業員は家族の急な病気や子どもの重要なイベントに柔軟に対応できるようになる。結果として、仕事と私生活のバランスが改善され、従業員の満足度向上や生産性の向上につながることが期待される。

    従業員の声を反映した制度設計

    インターグは、今回の制度導入にあたり、従業員の声に耳を傾けたという。多様なライフステージにある従業員のニーズを把握し、それに応える形で制度を設計したことで、より実効性の高い支援が可能になったと考えられる。

    今後の展開と企業文化の醸成

    インターグは、今回の新制度導入を契機に、さらなる人事制度の充実を図っていく方針だ。社会の変化や従業員のニーズに柔軟に対応しながら、多様な人材が互いの個性を尊重し合い、能力を最大限に発揮できる環境づくりを目指している。

    那須社長は、「今後も社会の変化に柔軟に対応しながら、一人ひとりの幸せを大切にする企業文化を育むことで、持続可能な成長を目指してまいります」と述べており、長期的な視点での企業成長戦略が垣間見える。

    企業の社会的責任と持続可能な成長

    インターグの取り組みは、企業の社会的責任(CSR)の観点からも注目に値する。少子高齢化社会における企業の役割として、従業員の仕事と家庭の両立支援は重要な課題だ。この課題に積極的に取り組むことで、社会全体の持続可能性向上にも貢献できる。

    同社の事例は、他の企業にとっても参考になる取り組みといえるだろう。従業員一人ひとりの幸せを追求することが、結果として企業の持続的な成長につながるという考え方は、今後の企業経営のあり方に一石を投じるものだ。

    インターグの新制度導入は、従業員の働きやすさ向上と企業の競争力強化を両立させる試みとして、今後の展開が注目される。

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