LINEヤフーがAIアシスタントを大幅値下げ、月額200円で最新GPTモデル利用可能に

    AIアシスタント
    画像:LINE AIアシスタント(lineaiassistant.landpress.line.me/about/)より

    LINEヤフー株式会社は、人工知能を活用したサービス「LINE AIアシスタント」の料金プランを2024年7月10日から大幅に改定する。月額利用料を990円から200円に引き下げ、最新のGPTモデルを搭載した高性能AIを手軽に利用できるようになる。

    目次

    AIアシスタントの概要と利用状況

    LINE AIアシスタントは、LINEアプリ内でOpenAIのAPIを利用し、ユーザーからの質問や相談に答えるサービスだ。2024年2月のサービス開始以来、89万人以上がLINE公式アカウントを友だち追加している。

    日常生活からビジネスシーンまで幅広く活用できるこのサービスは、調べ物や翻訳、アイデア出しなど、多岐にわたる機能を提供している。ユーザーは友だちとのトークのように、AIにメッセージを送るだけで簡単に利用できる。

    料金プランの改定内容

    今回の改定では、有料プランの月額利用料を990円から200円に大幅に引き下げた。また、これまでの無料プランは廃止され、新たに「体験プラン」が導入される。体験プランでは、登録後10回分の利用が無料となり、すべての機能を試すことができる。

    新料金プランの詳細

    有料プランは月額200円で、すべての機能が利用可能だ。体験プランは登録後10回分の利用が無料で、同じくすべての機能を利用できる。これまであった無料プランは廃止となった。

    LINEヤフーは、この料金改定によってAIの利用をより身近なものにし、将来的にユーザーの生活に自然とAIが活用されることを目指している。

    最新GPTモデルの搭載と機能の変更

    有料プランでは、OpenAIの最新モデル「GPT-4o」を利用できる。このモデルは、スピードと効率性を追求して設計されており、日常のちょっとした困りごとから複雑な課題まで、幅広いニーズに対応できる。

    一方で、7月9日をもって「料理の分析」機能は提供を終了する。ただし、7月9日までに有料プランに加入しているユーザーには、3か月間の無料特典が提供される。

    AIアシスタントの活用例

    LINE AIアシスタントは、日常生活からビジネスシーンまで幅広く活用できる。例えば、夕食の献立を考えたり、東京タワーの高さを調べたりといった日常的な質問から、レポートの要約や英語資料の翻訳といった学習支援、さらにはビジネス向けの資料作成やアイデア出しまで、多岐にわたる場面で利用可能だ。

    具体的な利用シーン

    日常のシーンでは、「東京タワーの高さを教えて」「夕ご飯のメニューを考えて」といった質問ができる。学習シーンでは、「レポートを要約して」「英語の資料を翻訳して」といった支援が受けられる。ビジネスシーンでは、「資料を200文字に要約して」「学生向けのアイデアを考えて」といった活用が可能だ。

    今後の展開と注意点

    LINEヤフーは、今後も生成AIによる新しい取り組みを継続して行う予定だ。ただし、AIによる出力結果の信頼性、正確性、完全性、有効性については保証していない点に注意が必要だ。

    利用には、LINEアプリのバージョン14.1.0以上が必要で、LINEヤフー共通利用規約およびLINE AIアシスタントのサービス利用規約への同意が必要となる。

    まとめ

    LINEヤフーによるAIアシスタントの料金改定は、最新のAI技術をより多くのユーザーに提供する取り組みと言える。月額200円という手頃な価格設定により、AIの日常的な利用が促進されることが期待される。ただし、AIの出力結果には常に一定の注意が必要であり、ユーザー自身の判断力も重要となるだろう。

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