フライウィール、企業データ活用を革新する「Conata Data Agent」を発表、AIが社内知見を即座に解析

    Conata Data Agent
    画像:株式会社フライウォール(www.flywheel.jp/newsrelease/pr20240620/)より
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    企業内データの活用に新たな一手、Conata Data Agentの全容

    フライウィールが新たに提供を開始した「Conata Data Agent」は、企業内に蓄積された膨大なデータを効率的に活用するための画期的なソリューションだ。このサービスは、情報検索技術と生成AIを駆使して、企業が直面する様々な課題に対して適切な情報を提供し、迅速な問題解決をサポートする。

    フライウィールの代表取締役CEOである横山直人氏によると、Conata Data Agentは主に3つの機能群で構成されている。「ナレッジ検索機能」「マイニング機能」「データ分析・可視化機能」がそれだ。これらの機能が連携することで、ユーザーは社内の豊富な知見を基にした回答を、チャット形式で簡単に得ることができる。

    多様なデータ形式に対応、リアルタイムな情報生成を実現

    Conata Data Agentの特筆すべき点は、企業内に散在する様々な形式のデータを統合的に扱える点だ。PDF、画像、ドキュメント、表計算、スライドなど、多岐にわたるファイル形式に対応している。さらに、検索拡張生成(RAG)技術を活用することで、構造化データと非構造化データの両方から、リアルタイムで必要な情報を生成することが可能となっている。

    横山氏は、一般的なRAGとの違いについて次のように述べている。「効率的な情報処理と、関連性の高い情報の選択能力を持ち合わせています。複雑な質問に対しても、多角的かつ詳細な回答を生成できることが大きな特徴です。」

    AIが企業独自の知見を学習、精度向上を実現

    Conata Data Agentには自動学習機能が搭載されており、使用頻度が増すほどに精度が向上していく仕組みになっている。この機能により、AIが専属のデータアナリストのような役割を果たし、企業独自の知見を踏まえた分析結果を提供することが可能となる。

    多岐にわたる活用シーン、業務効率化に貢献

    Conata Data Agentの活用シーンは多岐にわたる。例えば、過去の提案資料を参考にした営業改善や、特定の商品情報への即時回答による品質管理など、様々な業務領域での活用が期待できる。また、よくある質問や社内Wikiからの回答生成による問い合わせ対応、社内の事務手続き方法の確認など、日常的な業務効率化にも大きく貢献すると考えられる。

    導入コストと今後の展望

    Conata Data Agentの利用料金について、横山氏は参考価格として月額80万円からと述べている。この価格設定は、大規模な企業データの活用によってもたらされる業務効率化や意思決定の迅速化を考慮すると、十分な投資価値があると言えるだろう。

    フライウィールのこの新サービスは、企業内データの有効活用という課題に対する画期的な解決策となる可能性を秘めている。今後、AIによるデータ分析と活用がさらに進化することで、企業の競争力向上や新たなビジネス機会の創出にもつながっていくと予想される。

    企業がデジタルトランスフォーメーションを推進する中、Conata Data Agentのようなツールの重要性はますます高まっていくだろう。データドリブンな経営判断を支援するこのサービスが、ビジネス界にどのような変革をもたらすのか、今後の展開に注目が集まる。

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