VAIO Vision+ 14登場!究極の薄さと軽さで市場に新風、モバイルワークの革命児となるか

    VAIO Vision+ 14
    画像:VAIO(store.vaio.com/shop/g/g10001732/)より

    VAIOが新たに投入したモバイルモニター「VAIO Vision+ 14」が話題を呼んでいる。極限まで薄さと軽さを追求したデザインと、独自の使い勝手で、既存のモバイルモニター市場に一石を投じる製品となっている。7月1日から受注を開始し、7月4日に発売予定だ。VAIOストアでの直販価格は54,800円に設定されている。

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    驚異の薄さと軽さを実現 VAIOのこだわりが光る

    VAIO Vision+ 14は、その圧倒的な薄さと軽さで注目を集めている。最薄部はわずか約3.9mm、重量は約325gという驚異的なスペックを誇る。この極限まで絞り込まれた筐体を手にすると、まるでペーパークラフトを持っているかのような錯覚すら覚える。

    しかし、その薄さと軽さにもかかわらず、高い剛性感を実現している点が特筆すべき特徴だ。ボディには熱可塑性立体成型カーボンを採用し、通常は接着されるような内部のボス・リブも含めて一体整形することで、高強度と軽量化の両立を図っている。

    また、外観デザインにも徹底したミニマリズムが貫かれている。正面にはロゴすらなく、狭額縁のブラック一色で統一されたデザインが、没入感の高い視聴体験を提供する。背面には90度近くまで開くコンパクトなスタンドを備えており、単体での無段階角度調整が可能だ。

    使い勝手を追求したインターフェースとPDパススルー対応

    VAIO Vision+ 14のインターフェースは、右側面に配置された2つのUSB Type-Cポートのみという、徹底的にシンプルな構成となっている。これらのポートには機能の区別がなく、どちらにケーブルを接続しても映像出力が可能だ。

    さらに、PDパススルー機能を搭載していることも大きな特徴となっている。USB PD対応のUSB充電器(65W以上)を接続することで、モバイルモニターを経由してノートPCに給電できる仕組みだ。この機能により、自宅やオフィスでの使用時には、モニターからの1本のケーブルで映像出力と充電を同時に行うことができる。

    ただし、2系統の映像入力には対応しておらず、USBハブ機能やスピーカー、イヤフォン端子も搭載されていない。あくまでも1台のPCの映像出力と給電に特化した設計となっている点には注意が必要だ。

    革新的なカバースタンドで多彩な使用シーンに対応

    VAIO Vision+ 14の魅力は、本体の性能だけにとどまらない。付属のカバースタンドとの組み合わせにより、多彩な使用シーンに対応できる点も大きな特徴だ。

    このカバースタンドは、保護ケースとしての機能も兼ね備えており、持ち運び時にはモニターを守る役割を果たす。さらに、マグネットを利用した独自の設計により、2つの異なるスタイルでの使用が可能となっている。

    縦置きスタイルとフローティングスタイルで作業効率アップ

    1つ目は縦置きスタイルだ。Webブラウザやチャットツールなど、縦スクロールが主となるアプリケーションの使用時に特に有効で、閲覧性や操作性を大幅に向上させることができる。

    2つ目は、ノートPC本体の画面の上に浮かせるように配置する「フローティング」スタイルだ。このレイアウトには、従来のように横に並べる配置と比較して、いくつかの利点がある。

    まず、作業スペースを効率的に使用できる点が挙げられる。横に広がらないため、狭いコワーキングスペースなどでもマルチモニター環境を構築しやすい。また、モニターが縦に並ぶことで視線の移動が最小限に抑えられ、首や体への負担が軽減される可能性がある。

    さらに、モニター間のマウスカーソル移動も効率的になるため、情報収集しながらの資料作成や、素材を確認しながらの動画編集など、様々な作業シーンで生産性の向上が期待できる。

    日本品質へのこだわりと耐久性の高さも魅力

    VAIO Vision+ 14は、VAIOのフラグシップノートPCと同様に日本国内で生産されており、専任の技術者による検査を経て出荷される「安曇野FINISH」が適用されている。この品質管理プロセスにより、高い信頼性と性能が保証されている。

    耐久性の面でも、127cmの高さからの落下試験や、MIL-STD-810Hに基づいた各種耐久試験をクリアしており、堅牢性には定評がある。また、日本国内にサポート体制を構築している点も、ユーザーにとって大きな安心材料となるだろう。

    新たなモバイルワークスタイルの可能性を切り開く

    VAIO Vision+ 14は、高い解像度やリフレッシュレートを求めるエンターテインメント用途には物足りない面もあるかもしれない。しかし、ビジネスユーザー向けのモバイルモニターとしては、十分な機能と性能を備えていると言える。

    特に、マルチモニター環境に慣れたユーザーにとっては、外出先でも快適な作業環境を構築できる理想的なソリューションとなる可能性が高い。薄型・軽量デザインの美しさや、多機能な付属カバースタンド、そして耐久性とサポート面での安心感は、他の製品には見られないユニークな魅力だ。

    価格の面では少々高めに設定されているが、VAIOならではの品質と革新性を体感できる製品であることは間違いない。VAIO Vision+ 14は、モバイルワークの新たな可能性を切り開く革命児となる可能性を秘めている。今後のモバイルモニター市場にどのような影響を与えるのか、注目が集まっている。

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