ソフトバンクが新たなシニア向けスマートフォンを発表
ソフトバンクは、7月5日に5G対応スマートフォン「シンプルスマホ7」を発売すると発表した。6月28日から予約受付を開始する。本機はシャープ製で、高齢者向けの機能を多数搭載しており、使いやすさと安全性を重視したデザインとなっている。
「シンプルスマホ7」は、一括価格5万9760円(税込)で提供される。新トクするサポート(スタンダード)を適用した場合、48回払いのうち1~24回は月1500円、25~48回は月990円となる。25カ月目に端末を返却した際の実質負担額は3万6000円だ。
高性能バッテリーと便利な専用ボタンを搭載
本製品の特徴の一つは、容量4000mAhの大容量バッテリーだ。これにより、長時間の使用が可能となり、外出時の電池切れの心配が軽減される。また、不在着信やメール受信を点滅で知らせる専用ボタンを搭載しており、高齢者でも簡単に通知を確認できるようになっている。
見やすさにこだわったディスプレイ
5.7型のHD+対応ディスプレイは、高齢者の視認性を考慮して設計されている。「はっきりビュー」機能により、地図やWebページなどの画面の明るさやコントラストを自動調整し、見やすさを向上させている。さらに、「アウトドアビュー」機能を搭載しており、明るい日差しの下でも画面が見やすくなっている。
便利な決済機能と安全性を重視した設計
「シンプルスマホ7」はおサイフケータイ(FeliCa)に対応しており、交通系電子マネーの利用やマイナンバーカードとの連携が可能だ。さらに、「簡単お支払い」機能により、ホーム画面で指紋センサーを長押しするだけでキャッシュレス決済アプリを起動できる。
迷惑電話対策と生体認証
安全性を高めるため、「迷惑ストップ」ボタンを搭載している。このボタンを押すと、代理の音声を自動再生して通話を終了させることができ、迷惑電話被害の抑止に役立つ。また、指紋認証に加え、マスクを着用したままでの顔認証も可能となっており、セキュリティ面でも充実している。
高齢者に配慮したサポート機能
「シンプルスマホ7」には、高齢者の生活をサポートする様々な機能が搭載されている。「押すだけサポート」機能は、操作で困った際にホーム画面のサポートボタンを押すだけで、内容を診断して解決方法を提示する。
家族とのコミュニケーションをサポート
「元気だよメール」機能は、歩数や電池残量を離れて暮らす家族へ自動で送信する。これにより、家族は高齢者の日々の活動状況を簡単に把握できる。また、「音声検索キー」機能により、話しかけるだけで検索が可能となり、キーボード操作が苦手な高齢者でも簡単に情報を得ることができる。
健康管理機能も充実
フレイル対策サポートアプリ「うごくま」が搭載されており、歩数や歩行距離、消費カロリーなどを確認できる。これにより、高齢者の健康維持や運動習慣の形成をサポートする。
高性能ハードウェアと豊富なカラーバリエーション
「シンプルスマホ7」は、最新のAndroid 14を搭載し、プロセッサには「Snapdragon 695」を採用している。メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GBと、日常使用には十分な性能を備えている。アウトカメラは約5030万画素で、高画質な写真撮影が可能だ。
サイズは約71(幅)×158(高さ)×9.4(奥行き)mm、重量は約174gと、持ち運びやすいサイズとなっている。カラーバリエーションは、シャンパンゴールド、スペースブルー、ワインレッドの3色が用意されており、好みに合わせて選択できる。
「シンプルスマホ7」は、高齢者のニーズに応えつつ、最新の技術を取り入れたスマートフォンとなっている。使いやすさと安全性を重視しながらも、5G対応やキャッシュレス決済など、現代のデジタル社会に適応した機能を搭載している点が特徴だ。高齢者のデジタルデバイド解消に貢献する可能性があり、今後の普及が期待される。